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posted:2021.10.18 from:新潟県三条市、燕市 genre:ものづくり
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Riho Abe
阿部里歩
あべ・りほ●栃木県出身。「出身は群馬だっけ?それとも茨城?」と覚えてもらえないことが悩み。好きな観光地は四国と別府。旅先での楽しみは、その街の人と話しをすること・伝統工芸品を買うこと。ガイドブックに載っていないようなものを見つけるのも密かな楽しみ。
刃物や金属洋食器などの金属製品を中心に、
さまざまな日本の名品が生まれている新潟県・燕三条エリア。
“ものづくりのまち”としても広く知られています。
そんな燕三条のものづくりの文化と歴史を伝えるイベント〈燕三条 工場の祭典〉が、
今年は地元である新潟県三条市の工場跡地にて開催。
会期は2021年11月5日(金)〜21日(日)まで。
2013年より毎秋、ものづくりの現場を開放し、
一般の方々に工場の見学や作業の体験するイベントを開催してきた燕三条 工場の祭典。
今までは、イタリア・ミラノ、イギリス・ロンドン、シンガポール、台湾・ 台北、
そして東京をはじめとする多数の都市で開催してきました。
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今年は、地元である燕三条で初の開催となります。
舞台となるのは、かつて燕三条で使用されていた研磨機を製造し、
燕三条のものづくりを支えてきた工場〈野水機械製作所〉の跡地。
空き工場の広さは2000平米超で、天井高は6メートル超。
この大迫力の空間に本展の会場が誕生します。
展覧会では、職人の技術による高品質な製品、
燕三条の歴史文化、燕三条 工場の祭典の歩みなどの展示を予定。
地元での開催を通じて、
これまでの集大成を地域の方々に体感してもらうことを目指しています。
なお会期中は、ライブ配信によるギャラリーツアーを実施し、
会場へ行くことが難しい方や遠方の方にも
お楽しみいただけるコンテンツを用意しているとのこと。
また、今回のメインビジュアルには、会場である広大な廃工場に、
ふたりの職人が燕三条 工場の祭典を象徴する
蛍光ピンクのラインを引き入れています。
実際にこのふたりの職人は、燕三条を代表する製品をつくる師弟関係にあるそう。
熟練した技術をもつ名工から見習いの若手まで、職人たちが世代や立場をこえ、
力を合わせて燕三条の未来を築く姿を表現しているそうです。
また、本展の開催に合わせて、
燕三条の未来を担う若者への働きかけを予定しているとのこと。
小中高校の学級単位による見学ツアーなどで、
子どもたちが地域産業に触れて学ぶ機会をつくります。
ここから未来の職人が生まれることにも期待です。
“ものづくりのまち”燕三条の今までと未来をつなぐ燕三条 工場の祭典。
地元の方も、遠くにお住まいの方も、ぜひ燕三条の今を体感してください。
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