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“ミルク×コーヒー”の新たなウェーブ
〈MILKBREW COFFEE〉旗艦店が
嬉野の町屋にオープン!

コロカルニュース

posted:2021.9.22   from:佐賀県嬉野市  genre:食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Mayo Hayashi

林 真世

はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。

(写真:水崎浩志)

白漆喰の町屋が立ち並ぶ、佐賀県嬉野市塩田町。
まちの中央部を塩田川が流れ、船が行きする川港として発展した
この地区は「塩田津(しおたつ)」と呼ばれています。

歴史情緒あふれる古き良きまち並みの一角に、
この夏、新しいスタイルのコーヒーショップ
〈MILKBREW COFFEE〉がオープンしました。

もとは銀行だった蔵を改修した店内。蔵のオーナーが大切に管理されていたそう。(写真:水崎浩志)

もとは銀行だった蔵を改修した店内。蔵のオーナーが大切に管理されていたそう。(写真:水崎浩志)

MILKBREW COFFEEの店舗を手がけたのは、
建築やインテリア、家具など幅広い分野で活躍する
空間やプロダクトのデザイナー・二俣公一氏が主宰する〈CASE-REAL〉

店舗となる建物には、国の登録有形文化財に
指定される蔵が活用されています。
白漆喰で覆われた外観には一切手を加えることは
できないという制限のもと、CASE-REALの手によって
既存の状態が最大限に生かされた、
コーヒーショップが誕生しました。

カフェの奥にはガラス張りの乳製品の開発や加工を行うラボを併設。(写真:水崎浩志)

カフェの奥にはガラス張りの乳製品の開発や加工を行うラボを併設。(写真:水崎浩志)

外観は歴史情緒ある蔵、内部はカフェとラボ双方の
ライブ感が伝わるよう綿密に設計された機能的な空間に。
蔵の持つ独特の雰囲気の中、人工大理石で製作された
カウンターと壁面が、ミルキーカラーで一層映えます。

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酪農家とロースターがつくる新しいコーヒーとは?

MILKBREW COFFEEを立ち上げたのは、地元塩田町の酪農家である〈ナカシマファーム〉。

MILKBREW COFFEEを立ち上げたのは、
地元塩田町の酪農家である〈ナカシマファーム〉

ナカシマファームは酪農を中心に、米や麦、大豆、
飼料稲などを栽培、牧場で90頭ほどの乳牛を飼育し
チーズなどの加工品を製造販売しています。

新鮮な生乳を使い丁寧につくられたチーズは
海外からの評価も高く、世界チーズコンテストで銅賞を獲得したブラウンチーズは絶品。
クオリティ高いチーズを作り続けています。

そんなナカシマファームの3代目である中島大貴さんは、
福岡市のコーヒーショップ&ロースターである
〈MANLY COFFEE〉とともにミルクブリューコーヒーの魅力を発信します。

そもそもミルクブリューコーヒーとはどういったものなのでしょう?

冷蔵庫で5〜8時間、牛乳にコーヒーの粉を浸すことでコーヒーの持つ果実味や香りが抽出されるミルクブリューコーヒー。牛乳の特性である、香りを吸着する性質によるという。

冷蔵庫で5〜8時間、牛乳にコーヒーの粉を浸すことでコーヒーの持つ果実味や香りが抽出されるミルクブリューコーヒー。牛乳の特性である、香りを吸着する性質によるという。

水出しコーヒーが水にコーヒーの粉を数時間浸けて抽出するのに対して、
ミルクブリューは牛乳にコーヒーの粉を浸す方法。

中島さんは、数年前にMANLY COFFEEで
スペシャルティコーヒーのおいしさに出合い、
牛乳にも同じようにスペシャルティコーヒーの魅力や
おもしろさを取り入れられないかと考えていたといいます。

そしてある日、水出し用のコーヒードリップバッグを牛乳に浸けてみたところ、
まるで“フルーツミルクのような味わい”に!
その衝撃がきっかけとなり、ミルクブリューを追求し始めます。

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牛乳はサードウェーブ、コーヒーはフォースウェーブへ

MILKBREW​​・エチオピア/ナカシマファームミルク(ICE)600円。そのほかエアロプレスコーヒーやナカシマファームラテ、スペシャルティミルクなども。

MILKBREW​​・エチオピア/ナカシマファームミルク(ICE)600円。そのほかエアロプレスコーヒーやナカシマファームラテ、スペシャルティミルクなども。

8月にオープンしたMILKBREW COFFEE。

これまでのカフェラテやコーヒー牛乳とは異なる、
新しいコーヒーの抽出方法であるミルクブリューコーヒーは、
コーヒーの果実味や香りがぐっと引き出され、
牛乳の甘みや味わいが際立った濃厚さが魅力。

店舗では、そのミルクブリューコーヒーをメインに
MANLY COFFEE監修のコーヒーメニューや
ソフトクリーム、チーズなども楽しめるとのこと。
オープンから約1か月、小さい子どもから大人まで
地元のお客さんで賑わい、喜ばれているのだそう。

MANLY COFFEEで焙煎された高品質のコーヒー豆を使用。クオリティの高いスペシャルティコーヒーのよさを存分に味わえる。

MANLY COFFEEで焙煎された高品質のコーヒー豆を使用。クオリティの高いスペシャルティコーヒーのよさを存分に味わえる。

コーヒー業界に2000年代から巻き起こった
スペシャルティコーヒーの潮流。
サードウェーブと呼ばれるその流行によって、
世界中で高品質のコーヒーが一般に広がりました。

コーヒーのような世界的なウェーブを牛乳業界にも巻き起こしたい。
そしてミルクブリューという新しい抽出方法から
コーヒーの新たな側面に焦点を当て、コーヒーのフォースウェーブを生み出したい。
そんな思いがMILKBREW COFFEEの原点にあります。

コーヒー豆に産地や品種の違いがあるように、牛乳の多様な個性もたのしんでもらいたいとナカシマファーム以外の牛乳も提供できるよう計画中とのこと。(写真:水崎浩志)

コーヒー豆に産地や品種の違いがあるように、牛乳の多様な個性もたのしんでもらいたいとナカシマファーム以外の牛乳も提供できるよう計画中とのこと。(写真:水崎浩志)

左からナカシマファームの中島さん、MANLY COFFEEの須永紀子さん。酪農とコーヒーの分野それぞれに敬意を払い互いのよさを掛け合わせる。

左からナカシマファームの中島さん、MANLY COFFEEの須永紀子さん。酪農とコーヒーの分野それぞれに敬意を払い互いのよさを掛け合わせる。

「酪農家視点からみれば、コーヒー豆を選ぶように『どんな牛乳を選べばいいんですか?』と尋ねてもらえることがまず第一歩。まずは牛乳に興味を持ってもらうことから、新しい扉が開くと思うんです」(中島さん)

MILKBREW COFFEEをきっかけに、
これまでの常識も変わっていくかもしれませんね。

新しい世界の扉を開く、MILKBREW COFFEE。(写真:水崎浩志)

新しい世界の扉を開く、MILKBREW COFFEE。(写真:水崎浩志)

塩田川の水運と長崎街道の陸路が交差する
歴史と文化のまち、塩田津から生まれる新たな波。

ミルクブリューコーヒーの感動を、
ぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか?

information

map

MILKBREW COFFEE 

Web:MILKBREW COFFEE

住所:佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲727

​TEL:080-3221-0871

営業時間:水曜日 12:00-18:00 木〜日曜日 10:00-18:00

定休日:月・火

*価格はすべて税込です。

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