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原材料は沖永良部島の“自然”とミツロウ
人にも環境にもやさしい
〈えらぶ色クレヨン〉

コロカルニュース

posted:2020.12.3   from:鹿児島県沖永良部島  genre:ものづくり

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Emi Ishida

石田絵美

いしだ・えみ●埼玉県出身。ファッションやカルチャーを軸に、WEB・紙媒体で編集・執筆を行う。旅行では地元のみなさんが集まる食堂や居酒屋を訪ねるのがマイルール。酒とおいしいものをこよなく愛する飲兵衛。

赤土、果実、イカスミなどの沖永良部島の“自然”を使用

環境に配慮した商品やサービスが増えつつある昨今。
鹿児島県・沖永良部島で生まれた〈えらぶ色クレヨン〉もそのひとつ。
豊かな島の自然を使った無添加クレヨンなんです。

鹿児島県・沖永良部島で生まれた〈えらぶ色クレヨン〉とクジラの絵

島の美しい景観となっている畑の赤土をはじめ、
栽培されている果実や、特産品のシマ桑、イカ墨などをそのまま色素として活用。
島の養蜂家から分けてもらった天然のミツロウと混ぜ合わせ、
ひとつひとつ丁寧に手づくりされています。

赤土の畑の風景。

赤土の畑の風景。

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廃棄されしまう「もったいないもの」を活用!

実は色素として使用している天然資源は、
廃棄されてしまう食品や活用されていないものばかり。

たとえば緑色。
使用されているシマ桑は、青汁に加工されて販売されますが
賞味期限切れのものを活用しているとか。
黒色の原料となっているイカ墨は、
もともと船上で廃棄されていたものだったそうです。

左から色素原料の島みかん、琉球藍、ナツメヤシの実、イカ墨。

左から色素原料の島みかん、琉球藍、ナツメヤシの実、イカ墨。

さらに、クレヨンづくりに欠かせない蜜蝋も
島のマンゴー園が受粉用に飼っているミツバチの巣から
ハチミツを取ったあとに使われずに保管されていたものを
安く譲り受けているそう。

天然資源を使ったクレヨンは
石油由来のロウや合成着色料でできたものとはひと味違う、
やさしい発色が魅力です。

〈えらぶ色クレヨン〉で塗られた赤土色、シマ桑色、島みかん色、琉球藍色など

また、〈えらぶ色クレヨン〉を製造する〈えらぶ色クレヨンプロジェクト〉では、
今年クラウドファンディングで資金を募り、
傷や病気で食べられるけど販売できない規格外のジャガイモと
ミツロウを使った〈ジャガイモねんど〉を開発!
こちらも安全な素材だけでできているので、
小さなお子さんがいる家庭にも安心です。

星形とハート型に作られたミツロウを使った〈ジャガイモねんど〉

捨てられてしまうものや、身近にあるものに
新たな価値を吹き込んで島の魅力を伝える〈えらぶ色クレヨン〉。
あなたのお気に入りの色は何色ですか?
島の自然を色から感じてみてください。

鹿児島県・沖永良部島で生まれた〈えらぶ色クレヨン〉

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えらぶ色クレヨンプロジェクト

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