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posted:2019.9.4 from:長野県茅野市 genre:活性化と創生
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
京都江戸東京博物館館長であり、
東京大学の名誉教授でもある建築家の藤森照信氏。
彼が自分の私有地に建てた3つのユニークな
茶室は建築好きならご存知の方は多いはず。
細川元首相の茶室を設計した藤森氏が、個人的にも欲しくなり
実家の畑に建てた茶室〈高過庵(たかすぎあん)〉は、
高さ6メートルもの木の上にあり、アメリカの『Time』誌に
「世界でもっとも危険な建物トップ10」にも選ばれたのだとか。
地下に埋まったピラミッドのような茶室
〈低過庵(ひくすぎあん)〉は2017年に完成した新作。
半分土に埋まっている竪穴式茶室で、
屋根は銅板ぶきとなっており、内装は漆喰仕上げ。
中は身長170センチの人がやっと立てる程度の高さで、
暖炉の火とろうそくのわずかな明かりのもと、お茶を楽しむことができます。
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ケーブルで吊り下げられているのは〈空飛ぶ泥舟〉。
ふわふわと宙に浮かぶ姿に思わず目を奪われます。
3畳ほどの中には真ん中にテーブルと椅子が。
こちらは最大7名収容することができるんだそう。
〈高過庵〉と〈空飛ぶ泥舟〉今まで外からのみの観覧となっており、
一般の方はほとんど中に入ることができませんでした。
それが、この度予約をすればいつでも中に入ることが可能に。
10日より前に連絡すればガイドを受けられるそうです。
予約はこちら(2名以上)から。
当日はまず藤森氏の発想の原点である諏訪大社前宮に行き、
この地域に脈々と伝わる「自然への想い」を体感。
そして、藤森氏が初めて作った建築物〈神長官守矢史料館〉を見学したあと、
〈空飛ぶ泥舟〉〈高過庵〉にはしごをかけて登り、内部を見学。
さらに「低過庵」の中では、地元のお茶屋さんに教わるお抹茶体験もあります。
こんなわくわくする建物に入る機会なんてそうそうないもの。
長野に行ったらぜひ立ち寄りたいですね。
information
フジモリ茶室プレミアムガイド
実施期間:4月~11月(雨天中止)
申込締切:10日前
行程:所要時間は約3時間
14:00 ツアー開始。藤森照信先生の思想の原点、諏訪大社上社前宮でガイドを受けます。
14:40 前宮裏の古代の道をウォーキング。
15:10 神長官守矢史料館(藤森照信氏が初めてつくった建物)を訪れ、ガイドを受けます。
16:00 3つの「フジモリ茶室」を見学。内部でガイドを受けます。
①はしごを登って「空飛ぶ泥舟」の内部へ。
②はしごを登って「高過案」の内部へ。
③真っ暗な「低過庵」の内部へ。しばらく暗闇を体験してから屋根をオープン。空の明るさを感じます。
16:30 低過庵の中で地元のお茶屋さんの手ほどきでお茶を点てる、手軽な「抹茶体験」。
17:00 ツアー終了。
定員:8名(最少催行2名)
料金:1名あたり7,500円(3名以上)、
参加者が2名の場合は1名あたり10,000円
※中学生未満の方は参加できません。
料金に含まれるもの:ガイド料、保険料、抹茶体験料
アクセス:JR茅野駅から車で5分
※実施日時を指定せず、予約が入った時点で催行の可否を確認し、催行可能の場合に契約が成立する、発生手配型のプログラムです。
TEL:0266-73-8550(ちの旅案内所)
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