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posted:2019.5.23 from:東京都港区 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2019年6月19日(水)〜30 日(日)、
東京・青山のスパイラルガーデンにて
陶芸家/テキスタイルデザイナーの石本藤雄さんによる
〈石本藤雄展 -マリメッコの花から陶の実へ-〉が開催されます。
1974年から2006年にかけて、フィンランドのライフスタイルブランド
〈マリメッコ〉のテキスタイルデザイナーとして活躍し、
400点を超えるデザインを生み出した石本さん。
そんな石本さんが陶器の作品を手がけていることをご存知ですか?
じつは石本さんは、陶芸の里がある愛媛県砥部町出身。
若い頃は一切焼きものに興味がなかったといいますが、
フィンランドで暮らすうち、陶の世界に惹かれるように。
1989年にフィンランドを代表する陶器メーカー〈アラビア〉の
アート・デパートメント部門にアトリエを構えて以来、
陶作品をつくり続けています。
こちらは、近年精力的に制作している 『冬瓜』のシリーズ。
今回は、自然光が降り注ぐアトリウムに、
この『冬瓜』を配したインスタレーションが登場。
草をモチーフに四季を描いたマリメッコ製のテキスタイル
「kesästä kesään(ケサスタ・ケサアン/夏から夏へ)」を背景に
「侘び寂び」の世界観を表現します。
そのほかには、色鮮やかな絵皿や、
春の花「オオイヌノフグリ」をモチーフとしたレリーフの大作も。
ぱっと開いた花の美しさ。碧い葉の瑞々しさ。
ごろんと横たわる果物の愛らしさ。
自然の造形物をまるごと表現した
石本さんの作品は、細部にわたるまで魅力的。
見れば見るほど惹き込まれてしまいます。
Page 2
今回の展示には、石本さんが
マリメッコ在籍中に手がけたデザインもたくさん。
会場には、筒状になったファブリックが林立。
2019年春にマリメッコから復刻されることが決まったファブリック
「Onni(オンニ/幸せ)」と「Kukkaketo(クッカケト/花畑)」も展示し、
同デザインがプリントされたマリメッコの商品や、展覧会グッズも販売されます。
また今回は石本さんが1970年代後半に描き下ろした『Suiden(水田)』の
シルクスクリーンプリントを本展のために限定制作し、販売。
紙には、生まれ故郷である愛媛の特産品
「周桑(しゅうそう)手すき和紙」が用いられます。
6月22日(土)と23日(日)は、石本さんが
同作品を刷るデモンストレーションを行うそう。
6月19日(水)には、スパイラル9階にある〈Spiral Art Lounge〉に
石本さんを迎え、トークを開催。作品の販売も行われます。
さらに6月22日(土)にはギャラリーツアー、
6月23日(日)はアーティストトークも。
石本さんに会えるチャンスがあるというのも嬉しいですね!
イベントの詳細・お申し込みはこちらから。
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