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posted:2019.3.26 from:兵庫県淡路市 genre:ものづくり / アート・デザイン・建築
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writer profile
Saki Ikuta
生田早紀
いくた・さき●インディペンデントな広告会社『ココホレジャパン』の新米アシスタント。生まれも育ちもド田舎の27歳。やばい芋ねえちゃんとして青春時代を過ごす。その野暮さは現在も健在! さりげなく韻を踏むことが生業です。
民藝とは、1926年(大正15年)に柳宗悦らによって名付けられた言葉で、
職人の手から生み出された日常の生活道具のことであり、
それらは美術品に負けない美しさがあると提唱しました。
飾って大事に眺めるものではなく、毎日の生活に用いられる道具であり、
今を生きる人々の暮らしの中で使われ続けている
道具にこそ用の美が宿る、その有り様も民藝と呼ばれます。
そんな民藝の姿を理解できる展覧会〈Awabi ware(あわびウェア)展〉が、
岡山県瀬戸内市のギャラリー〈御茶屋跡〉で開催中です。
会期中は、江戸後期から明治期に栄えた〈珉平焼〉などの器や、
〈Awabi ware〉の食器(購入可)を常設展示。また〈Awabi ware〉の
岡本純一氏が主催する民藝入門書『ミンゲイサイコウ』も展示されます!
その活動内容や民藝のすばらしさにふれることができます。
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展示を行うのは兵庫県淡路島で工房を営む〈Awabi ware〉。
「受け継ぐ器」をコンセプトに、子どもたちが大人になったときにも
使えるような日用食器をつくっています。
作家の自己表現ではなく、多様化する現代の食生活に合わせて
使いやすい定番の器を提案すること。
彼らのつくる器には民藝の「用足美」が生かされています。
また、〈Awabi ware〉の食器はカラフルさも◎。
色鮮やかな釉薬の色が魅力の、淡路島の窯元〈珉平焼〉に影響を受けたそう。
釉薬には原料の特性を生かしたアースカラーの素材を使用しています(鉛は不使用です)。
使い勝手の良さそうな器のかたち、マットで落ち着いた
雰囲気の質感はお料理の邪魔をせず、食材の良さを引き立ててくれます。
わたしたちの暮らしのそばにある民藝。
ずっと使い続けることのできる「飽きのこなさ」と、
伝統に基づいたものづくりの「本物」を感じに、ぜひ会場へいらっしゃってください。
information
Awabi ware展
会場:御茶屋跡(おちゃやあと)
住所:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓2833
期間:2019年3月16日(土)〜4月7日(日)
時間:10:00〜17:00
休廊日:水、木曜
問い合わせ
Awabi ware:shop@awabiware.net
御茶屋跡:ochayaato@ybb.ne.jp
※展覧会関連のイベントについては下記より詳細をご確認ください。
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