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Saki Ikuta
生田早紀
いくた・さき●インディペンデントな広告会社『ココホレジャパン』の新米アシスタント。生まれも育ちもド田舎の27歳。やばい芋ねえちゃんとして青春時代を過ごす。その野暮さは現在も健在! さりげなく韻を踏むことが生業です。
「炎にまつわるものづくり」から岡山県瀬戸内市の魅力を
発信する移住セミナー〈炎とくらす瀬戸内〉が、
2019年1月27日(日)に東京で開催されます!
岡山といえば、桃太郎や倉敷美観地区だけじゃない。
日本を代表する美術品「備前刀」「備前焼」も岡山の誇りなのです。
そうした芸術品の故郷が岡山県の瀬戸内市。
刀作りは、室町時代“中世山陽道随一の商都”と呼ばれた
〈福岡〉のまちを有する長船(おさふね)地区で発展。
長船をはじめとする備前国で作られた〈備前刀〉は、
国宝111口のうち47口を占めると言われ、
備前国はまさに質・量ともに日本一の作刀地でした。
現在も、〈備前おさふね刀剣の里〉を中心に、連綿と日本刀がつくられています。
また、古墳時代から平安時代にかけて中四国最大の須恵器生産地であった
瀬戸内市から備前市にかけての一帯では、
のちに備前焼に発展する陶器づくりが盛んに行われました。
樹脂を含み火力の強いアカマツの木にも恵まれ、
刀づくりと陶器づくりにおいて、
瀬戸内市近辺は国内でも有数の名産地になったのです。
今回のイベントの目玉は、瀬戸内の匠たちによるトークセッション。
刀匠の森助光さんと陶芸家の末廣学さんが、
伝統文化を継承するものづくりとともに、
地方暮らしの魅力やものづくりライフについて語り合います。
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1998年に刀づくりの門戸を叩いた森さんは、
岡山県和気町での独立を経て、2018年から長船での作刀を開始。
「たたら製鉄」によって生まれた玉鋼(たまはがね)を使い、
伝統に則って鍛錬・焼入を行なっています。
森さんの刀は特に武道を嗜む人に評判で、
使用者の意見を取り入れながら真摯に改良に取り組んでいるそうです。
続いて、備前焼作家の末廣学さんは1985年に陶芸家の森陶岳さんに
師事して以降、数々の個展を開催。末廣さんの壺や花器、食器などは
首都圏の陶器専門店でも取り扱いあり。
特にお料理の良さを引き立たせてくれる食器が人気です。
また、お二人自身、瀬戸内市外からの移住者なので
ライフスタイルもきっと移住の参考になるはず。
現在、瀬戸内市で刀づくりや陶器づくりを行う人のほとんどが移住者なんだそう。
本場でものづくりができる魅力が彼らを惹きつけるのでしょう。
当日は、瀬戸内市の特産品が楽しめる〈瀬戸内カフェ〉や、
移住についての個別相談会も同時開催。
ピンときたら、ぜひ会場へ!
あなたも刀&陶器がつくりたくなっちゃうかも!?
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