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posted:2018.10.24 from:和歌山県海南市 genre:活性化と創生
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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Kiyoko Hayashi
林貴代子
はやし・きよこ●宮崎県出身。旅・食・酒の分野を得意とするライター・イラストレーター。旅行会社でwebディレクターを担当後、フリーランスに転身。お酒好きが高じて、唎酒師の資格を取得。最近は野草・薬草にも興味あり。
さすらうように、全国の農家を転々と回り、農作業に携わる。
そんな、枠にとらわれない自由な働き方があるのをご存じですか?
“援農”と呼ばれるこの仕事は、農家の繁忙期を手伝う“季節労働”のこと。
ずっとそこに居続ける“就農”ではなく、
人手が必要な時期だけ滞在し、農業を手伝うという働き方です。
北海道で鮭からイクラをとり出す「シャケバイ」、
長野での「レタス収穫」、京都や静岡での「茶摘み」、
小豆島での「オリーブ収穫」、鹿児島や沖縄での「キビ刈り」。
援農には、ありとあらゆるジャンルのお仕事が!
援農者は好きなエリアや仕事を選択し、対価をもらいながら、
人手の足りない農家を支援します。
手伝い期間が終了すれば、また別の地域へ。
“流浪の働き人”というと、ちょっとカッコよすぎでしょうか?
援農のおもしろさやメリットは、
さまざまなジャンルの農作業を体験することで、
食や農、自然環境への関心、ローカルビジネス、
それぞれの土地についての知見が広がること。
全国から集まる援農者とのコミュニティが生まれ、情報交換ができること。
日本のみならず、世界中で好きなときに、好きな場所で、好きな仕事を選べること。
ほかでは得がたい、貴重な経験が積めるとあって、
新しい価値観や働き方を求める若い層を中心に、じわじわと広まっているようです。
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和歌山県海南市下津町のみかん農家でも、高齢化、後継者不足の問題が深刻化。
農業を維持していくための人材が不足しています。
みかんの収穫シーズンである11・12月は、1年で最も忙しく、
とにかく人手がほしい時期。
産地では数年前から、住み込み季節労働者がみかん収穫を手伝いにくる文化が少しずつ育ち、
今では200人近くの援農者が全国から集まります。
海南市で、地産品を生かした加工品の製造・販売を手がける
〈FROM FARM〉の大谷幸司さんが主催する農家支援プロジェクト〈みかん援農〉では、
農家のみかん収穫作業を手助けしてくれるメンバーを募集しています。
【期間】
2018年11月中旬~12月末を予定
【場所】
和歌山県海南市下津町
【募集人数】
20名ほど(すでに約20名がメンバー確定済)
【住居】
現地の空き家をシェアハウスとして提供しています。
ひとつのシェアハウスにつき、3~8人の共同生活となります。
個室、相部屋の用意あり。
【作業内容】
みかん収穫、運び、袋かけなど
【お給料】
日給 8500円~9500円
農業や田舎暮らしに興味のある人、都会の生活から少し離れてみたい人、
シェアハウスを体験してみたい人、みかんが大好きな人。
新しい価値観、新しい働き方、新しい暮らしにふれることで、
なにか得られるものがあるかも知れません。
海と山に囲まれた、自然豊かな和歌山の地で、
この冬、援農にチャレンジしてみては!?
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