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Yasuko Urayama
浦山寧子
うらやま・やすこ●ライター&編集。生まれも育ちも広島県呉市。雑誌や新聞の記者として多数のメディアで執筆。紙からデジタル化へ移行しつつ、地域の情報を発信するWEBサイト「KUREP」やSNSアカウントを運営
瀬戸内の小さな島、大崎下島にある御手洗地区は、江戸時代は、北前船が立ち寄り、
潮待ち、風待ちをする港として栄えていた小さな港町。
その頃の栄華を感じさせる貴重な街並みがそのまま残り、
タイムトリップしたような不思議な感覚になる注目の観光スポットです。
そんな御手洗地区に、〈閑月庵新豊〉がオープンしました。
閑月庵新豊は、「食」と「泊」が堪能できる1日1組限定の宿。
江戸末期に建築され、明治から昭和初期まで「旅館」として営業していた建物を
「つくり過ぎずにつくる」をテーマにリノベーションしました。
大きな梁、木製の建具、波打つガラス。
建物の歴史やストーリーがわかる展示や工夫がちりばめられています。
手がけたのは、合同会社よーそろ。数年前から御手洗地区の魅力に惹かれ、
カフェやゲストハウス、飲食店などを次々と立ち上げ、
この地域の魅力発信に尽力しています。代表の井上明さんは
「御手洗の観光事業に関わる中で、“食”と“宿”の重要性を強く感じていた時に、
歴史のある建物の所有者と縁をいただきました。
御手洗の景観や文化を残しながら、“食”を充実させた施設を作り、
たくさんの人に御手洗の良さを伝えたい」と、
思いを込めてリノベーションを自らの手で行いました。
江戸時代からの歴史を刻んだ建物と文化を感じ、共に人が育つ場所に。
〈閑月庵新豊〉として生まれ変わった建物は、また新しい物語をここ御手洗で紡ぎ出します。
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1階にはSEAFRONT DINING「新豊」を設け、
季節感のあふれる創作懐石料理で楽しませてくれます。
鯛、甲イカ、穴子、タコ、小鰯、太刀魚など、
目の前の安芸灘は豊富な海の幸の宝庫。
ここでしか味わえない地元の食材を贅沢に使った料理は、
宿泊客や舌の肥えた地元の人にも評判です。
目の前の観音崎から昇る朝陽、爽やかな潮風、
波の音を聴きながらゆったりとした “島時間”に身も心も癒されるはず。
満月の夜は、特に幻想的な眺めが美しさを増すそうですよ。
information
閑月庵新豊
住所:広島県呉市豊町御手洗豊町御手洗313
TEL:090-4483-3181(10時〜22時)
宿泊料金:1名あたり40000円(税別)〜(1泊2食付き)
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