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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2018年7月8日(日)まで、東京スカイツリータウン (R) にあるすみだ水族館にて
『waterscape 水の中の風景』が開催されています。
本展は、新たな水景と出会える企画展。
泡や雲、わた毛など、自然物をモチーフにつくられた
有機的なかたちと魚たちの組み合わせがなんとも近未来的です。
設計を手がけたのは、デザイナーの三澤遥さん(日本デザインセンター)。
水で暮らす生きものたちにとって心地よい生態環境を、
ゼロから探り直すことにより、生きものたちのさまざまな暮らしのシーンを
引き出すことに挑戦したのだとか。
たとえば、水中を縦横無尽に泳ぎ水草を食べる習性を持つ魚(プラティ)の
水槽には、空気の入ったガラス製の球体が浮かんでいます。
球体のなかは、温度変化の少ない温室となって水草が育ち、
魚が球体の下の開口から自由に出入りし、
水草をつつけるようになっています。
カブトニオイガメの水槽では、いくつもの浮き島が
縦に連なった構造物が浮かび、
水中の島を足場にカメが息継ぎをしたり、
島に上がって甲羅干しをするようすなどが観察できます。
こんな水槽、家にもあったらいいですね!
有機的なフォルムの構造物は「浮く」と「沈む」それぞれの
力の作用を巧みに利用しながら、
水の中層で静止したり、アンバランスな形状ながらも
安定して自立するように設計されているのだそう。
「waterscapeは、“水の中の風景”を設計したプロジェクトです。
水中生物だけに焦点を当てるのではなく、
その周辺要素も含め、水中という環境をゼロから捉え直す試みです。
いずれの作品もさまざまなトライアル過程の集積の上に造られています。
水中世界にはまだまだ可能性が満ちています。その可能性を示す取り組みのひとつとして、
本展waterscapeプロジェクトをご覧いただけますと幸せです」(三澤さん)
三澤さんは、〈UENO PLANET〉プロジェクトや
KITTE、TOKYO BIG SIGHTのロゴマークを手がけた方でもあります。
写真:林 雅之
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すみだ水族館は2012年5月にオープンし、今年で6周年を迎える水族館。
東京スカイツリータウン (R) ウエストヤードの5階と6階の2層にわたり、
自然水景、クラゲ、アクアギャラリー、サンゴ礁、ペンギン、
オットセイ、東京大水槽、江戸リウムという8つのゾーンを楽しめます。
国内最大級の屋内開放水槽では、マゼランペンギンが元気に泳ぐ姿が見られます。
2018年5月には、今年3羽めとなるペンギンの赤ちゃんも誕生したのだそう。
クラゲゾーンでは、たくさんのクラゲがただよう、幻想的なシーンが見られます。
クラゲの姿は、数億年前から姿を変えていないといわれているのだとか。
東京大水槽は、東京から約1,000km離れた世界自然遺産、
小笠原諸島の海をテーマとした水槽です。
小笠原村の協力を得て、青く透き通った水中を
彩り鮮やかな魚が群れを成して泳ぐ小笠原の海の世界を再現しています。
waterscape 水の中の風景と合わせて、ぜひ見たいですね!
information
waterscape 水の中の風景
開催日:2018年4月27日(金)〜7月8日(日)
時間:9:00〜21:00 ※入場受付は閉館の1時間前まで(季節による変動あり)
会場:すみだ水族館 6F テラススペース付近
住所:東京都墨田区押上一丁目1番2号東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
アクセス:東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅すぐ。東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線「押上(スカイツリー前)」駅すぐ
電話:03-5619-1821
休館日:年中無休 ※水族館のメンテナンスやイベント等により、入場できない場合があります。
観覧料:大人 2,050円 高校生 1,500円 中・小学生 1,000円 幼児(3歳以上)600円
※障がい者手帳をご提示の方とご同伴者(1名様)は、入場料金半額
※中学生、高校生の方は、チケット売り場で生徒手帳をご提示ください。
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