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posted:2017.11.5 from:広島県尾道市 genre:旅行
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2017年10月17日、広島の尾道から新造船〈guntû(ガンツウ)〉が出港しました。
これは「せとうちの海に浮かぶ、ちいさな宿」というコンセプトから生まれた、宿泊できる船。
海上をゆく姿は、まるで建物が浮かんでいるよう。
設計を手がけたのは、建築家の堀部安嗣さん。
なんとも稀有な美しさです。
guntûはベラビスタマリーナ(広島県尾道市)から出港し、
1泊から3泊かけてまち並みが間近に迫る海峡や、
山の稜線が重なる多島美などを周遊します。
運営は、「せとうちと共に生きる」を理念に建設やアパレル事業などを手がける
〈せとうちホールディングス〉の傘下にある〈せとうちクルーズ〉。
「瀬戸内海のよさは、海にこそある」という発想から
海だからこそ出会える、瀬戸内の伝統や文化を凝縮した旅のスタイルを構想したのだとか。
船内には、展望デッキにダイニング、縁側、カフェ/バー、鮨カウンター、炭焼き台、
ショップ、ラウンジ、ジム、トリートメントルーム(エステ)、サウナ付き大浴場があります。
船の上にいることを忘れてゆっくり過ごせそうですね。
メインダイニングは、東京都原宿の老舗割烹〈重よし〉の佐藤憲三さんが監修。
和食のほか、洋食やスイーツも楽しめます。
鮨カウンターの監修を手がけたのは、兵庫の人気店〈淡路島 亙(のぶ)〉の坂本亙生さん。
瀬戸内海の海の幸を船の上で味わえるなんて!
ラウンジでは、お客さんの目の前でつくられる、できたての和菓子を。
こちらの監修は奈良〈樫舎(かしや)〉の喜多誠一郎さんが手がけました。
Photo:Tetsuya Ito Courtesy of Setouchi Cruise
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船の設計を手がけた堀部安嗣さんは、23年というキャリアのなかで
90を超える住宅やゲストハウス、店舗を手がけられてきたのだそう。
堀部さんが大切にしているのは、建築がまちにとってどうあるべきか、
住む人にとってどうあるべきかという「建築物の存在意義」。
高知県の「竹林寺納骨堂」や東京・阿佐ヶ谷の書庫など、
地域の環境に溶け込む施設もたくさん手がけられています。
guntûの予約は、東京の帝国ホテル内にある〈guntû Gallery ガンツウギャラリー〉
または、電話にて承っています。
同ギャラリーでは、落ち着いた空間のなかでゆっくり旅の相談にのってもらえます。
来店は完全予約制とのこと。くわしくはこちらから。
Photo:Tetsuya Ito Courtesy of Setouchi Cruise
information
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guntû Gallery
住所:東京都千代田区内幸町1丁目1−1 帝国ホテル本館中2階
TEL:03-6823-6055
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日
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