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posted:2016.8.18 from:岐阜県各務原市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
愛知県を中心とした尾張地方の伝統行事である“菓子まき”。
これは結婚式など、祭事にお菓子を撒く文化のこと。
最近では行われることも減っているそうなのですが、
この独自の文化を絶やさないための新しい試みが行われています。
それがなんと、小型ドローンによる菓子まき!
岐阜県各務原市のテクノプラザに拠点を置く会社〈空創技研プロペラ〉が、
このたびドローンによる菓子まきのサービス提供をスタートしました。
その方法は、ドローン本体に開閉操作が可能な専用ボックスを取り付け、
遠隔操作によってお菓子をまくというもの。
一回のフライトで投下できるお菓子の量は、おおむね500g程度なんだそう。
改正航空法に適合した飛行なので安全です。菓子まきを楽しむ人たちも
同時に撮影されるので、イベントの記録にもなります。
■イベントでも大好評!
このドローン菓子まきが2016年8月15日、
岐阜県恵那市の夏祭りの演出として初お目見え!
サービスを手掛ける〈空創技研プロペラ〉代表の櫻井優一さんから、
イベントの様子を教えて頂きました。
「当日は3回ほどお菓子をまきました。
未就学児童と小学校低学年のグループに分けましたが、
主催者予想を超える人数が集まり、お菓子が取れなくて泣く子もいました。
『泣くほどのことかな!?』とも思いましたが、
まあ、泣くほど悲しかったのでしょう。お菓子パワーすごいです。
とにかく食いつきがすごくて、子供ウケは抜群すぎるほどでした。」
「1回あたり500gほどまきますが、盛り上がりを考えると、
倍の1kgは必要になりそうなので、
今後は投下量を増やせるように改良していきます。」
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櫻井さんがこのサービスを始めたきっかけは、知人との
「ドローンで空からお菓子を撒いたら盛り上がるのではないか」
という何気ない会話から。2016年5月末頃より試作、テストを重ねて、
ついにサービスとして提供されることになりました。
またこの試みには、ドローンの普及のために、“ドローンは楽しい”というワクワクする
気持ちになってもらって、一歩でも身近な存在になれれば、という狙いもあるのだそう。
次回以降のドローン菓子まきの予定は、
9月11日(岐阜県郡上市)、10月22日(神奈川県相模原市)。
最新テクノロジーであるドローンと、伝統行事のユニークな組み合わせは
一度体験してみたいですね。
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