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posted:2013.8.28 from:東京都杉並区 genre:エンタメ・お楽しみ
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
チャートの体験は→こちらから
東京都・杉並区の閑静な住宅街にある東京女子大学。
ここで、学生たちが開発している
簡単な質問に答えるだけで出身都道府県がわかってしまう
「出身地鑑定方言チャート」がWebサイトで公開され、話題になっています。
是非皆さんも、ご自分の出身地が当てられてしまうか
試してみてください。
制作したのは、11人のゼミ生たち。
彼女たちの研究を指導しているのは、社会言語学、方言研究で
知られる篠崎晃一教授。共通語だと思い知らないうちに使っていた
「気づかない方言」を研究されている方です。
この研究は以前から行われており、チャートの正答率が
7割を超えたら公開すると言われていました。
このチャートにおいては、
まず、最初の質問で東日本か、西日本かを分けます。
「翌日、家に不在の時、『明日、家におらん』と言うことがありますか?」
という質問で、否定に「ない」を使う東日本と
「ん」を使う西日本に分けられるというわけです。
そこから「北海道・東北・新潟」などのエリアに分けられていきます。
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さらに質問が進むと、ピンポイントな単語で出身県を炙りだします。
例えば北海道では、から揚げを「ザンギ」と呼んだり、
新潟県では模造紙を「タイヨーシ」と呼んだり。
そんな小さな違いから、出身地がわかってしまうのです。
ただし、県がまたがっている言葉なども
ありますし、育った環境などによっても違いがあるので、
正解率が100%というわけではありません。
私も宮城県出身ですが、何度やっても岩手になってしまいます。
このチャートがWebで公開され、フィードバックが送られることで
さらに精度の高いものが今後作られることでしょう。
すごく楽しみなプロジェクトです。
・「出身地鑑定 方言チャート」
※ここでいう出身地とは、3~4歳から13~14歳の
言語形成期と呼ばれる時期に生活していた地域を指します。
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