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『つくる暮らし』を求めて
下田へ移住し8年。
事業を始めて大きく変わった暮らし|Page 5

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.152

Page 5

地域の関わりが濃くなった
〈風まち下田〉

風まちの利用者は20代から40代がメインで、
主にリモートワークで仕事をする職種の人です。
50代の自分は年齢的にはひと回りもふた回りも上で、
そうした若い世代に囲まれて、日々を過ごしています。
この原稿を書いている2月半ばの時点で、
2週間以上の長期滞在の利用者が15人。
ありがたいことに、とても賑やかになってきました。

大きなテーブルを囲んで食事をする施設利用者

最近の夜はこんな様子です。みんなでごはんをつくってみんなで食べる。ココで知り合った人ばかりですが、すっかり打ち解けています。

さらには、東京の企業が運営していた
ワーケーション施設だったときと比べると、
圧倒的に『地域との関わり』が濃くなっています。
イベントでは、地域の事業者が集まるワークショップや
こどもの服やおもちゃのフリーマーケット、
地元の高校生が食堂を運営したこともありました。

〈風まち下田〉運営内容の説明会の様子

地域の事業者に、風まちの運営について説明させてもらいました。

そうしたイベントは、地域のケーブルテレビやWebメディア、
ローカル新聞に取り上げられることも多く、
まちで買い物をしていると「テレビでみましたよ!」と
声をかけられることもあります。

静岡県内で放送されたニュースで取り上げていただきました。

伊豆下田経済新聞の記事はこちら。

・下田の子育てサークルがフリーマーケット 地域の人気飲食店もブース出店

・下田高校生徒が「ジビエ食堂」 静岡魅力探求プログラムで最優秀賞受賞

・下田で広がる地域事業者の輪 月1回のビジネスミーティング始動

こうしてメディアに取り上げられるような施設を
運営することになるとは……
「つくる暮らし」を目指して下田に移住してきた当初には
想像もできなかった状況です。
事業をやるのだ! と掲げて移住してきたわけではありません。
米や家を「つくる暮らし」をしたい、
家族との時間を大切に過ごしたい。

そんなコトを考えながら暮らしていて、
そのときそのときの状況で自分なりに考えて選択をしてきて
辿りついたのが〈風まち下田〉を立ち上げることでした。
何かをつかんだのか? はまだまだわかりませんが、
とにかくやりがいを持って楽しく取り組んでいます。
(忙しすぎて頭がパンク気味ですが……)

寿司職人の衣装に身を包んだ津留崎さん

下田発の新たな取り組みで全国的にも注目を集める『副業寿司職人』としても近々デビュー予定です!

2016年の夏の終わり、
移住先探しの旅をはじめるときにこの連載がはじまりました。
今年の夏で丸9年になります。
つい先日、旅をしていたような気もするのですが、
信じられません。
当初、連載のタイトルを決めるにあたっては、
どこに移住するのかも、
果たして本当に移住するのかもわからない状況で、
悩んだ末に『暮らしを考える旅』と決めました。
今のこの流れを鑑みると、
われながらとてもよいタイトルだったと感じます。

オープニングパーティでの乾杯の様子

昨年の7月に事業を開始していたのですが、まだまだ準備中の箇所が多い部分オープンという感じだったので、少し落ち着いてからの9月末にあらためてオープニングパーティを開催しました。たくさんの方に来ていただきとてもうれしかったです。

この先、この事業がどうなるのか?
そして、わが家の暮らしがどうなるのか?
まったくわかりませんが、とにかく考えながらぶつかりながら、
「暮らし」をつくっていこうと思います。

自宅のソファで寝落ちした津留崎さん。隣では猫のコロンさんも寝ている

風まちにいるときはそれなりに気をはっていて(そりゃそうですね)、自宅での晩酌タイムが気を抜きまくる時間です。その結果? この通り晩酌途中で撃沈することもしばしば。一緒に寝ている猫のコロンさんは今年で18歳。人間でいうと89歳らしいですが、まだまだ元気! さてさて、わが家の暮らしは? 事業は? どうなるのでしょうか? これからもどうぞよろしくお願いいたします!

information

「風まち下田」外観map

風まち下田

住所:静岡県下田市武ガ浜3-3

メール:kazemachishimoda@gmail.com

Instagram:@kazemachi_shimoda

※予約・問い合わせはメール、Instagram DMにて

文 津留崎鎮生