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ある朝散歩にでかけると、
竹カゴを背負った知り合いの海女さんにばったり会いました。
「これ持ってきな」とかごから取り出したのは、
畑で掘ったばかりの泥つきの大根。
その翌日、取材した方からこんにゃくと白滝をいただき、
さらに居酒屋の女将さんからつき立てのお餅をいただき。
その翌日に着つけの先生から新鮮なアジをいただいたので、
「これは!」と、その晩の夜ごはんはおでんに決定。
こんにゃくと白滝と大根は下茹でしてから味を含ませ、
餅入り巾着を仕込み、アジはつみれにしました。
薪ストーブの上でゆっくり味を含ませつつ、
盃を傾けお酒を飲みながらおでんをつまむ。
身も心も温まる、ほぼいただきもののおでんでした。