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食卓と生産者をつなぎたい。
写真展『海と、人と』の
準備から開催終了までを振り返る|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.140

Page 3

写真展に食堂を併設した理由

今回の個展は写真展示と動画上映に加え、
会場内に「下田、海と山の幸de食堂」を併設しました。
これがまた、とてもとてもよかったのです。
料理を担当してくれたのは料理家のワタナベマキさん、
下田〈美松寿司〉の植松隆二さん、そしてわが夫です。

マキさんはもともと下田が好きで何度も通っている方なのですが、
今回のイベントのために、
わざわざ下田の海女さんに会いに来てくれたり、
料理に対しても人に対しても真摯で愛のある料理家さんです。

そして、下田の老舗〈美松寿司〉の植松さん。
彼のお寿司を初めて食べたときに、あまりにおいしくて感動。
下田の魚を植松さんの極上寿司で
みなさんに召し上がってほしいと思い、出張寿司屋をお願いしました。
そしてわが夫が下田で育てている
無農薬天日干しのお米がとてもおいしくて。
ぜひみなさんに味わっていただきたいと、
土鍋ご飯と地物つまみの定食を提供しました。

寿司を握る〈美松寿司〉の植松隆二さん

下田の老舗〈美松寿司〉の4代目、植松隆二さん。営業時間中、ほぼ飲まず食わずでひたすら握り続けてくれました。本当にお疲れさまでした!

美しく盛り付けられた下田の地魚寿司

マグロや金目鯛など、下田であがった極上の魚を用いた地魚寿司は大好評でした。しゃりには津留崎家の自家製米を使っています。

夫の津留崎鎮生さんと海女の田中直美さん、漁師の飯田竜さん

夫による「下田米の土鍋ご飯と地物おつまみ」食堂。下田から手伝いにきてくれた海女の田中直美さんと漁師の飯田竜さん。本当に助かったし、一丸となったあの時間が最高に楽しかった。

お盆にのった地物おつまみセット6品

地物おつまみは、下田で宿を営む料理人の方々につくっていただきました。割烹民宿〈小はじ〉さんのひじき煮となまこ酢、生わかめ。〈千代田屋旅館〉さんの猪のしぐれ煮と蕗味噌。夫作の菜の花のおひたし。

炊きたてご飯に〈山田鰹節店〉の鰹節、はんば海苔をトッピング

わが家の自家製米を土鍋で炊き、生わさびと下田の老舗〈山田鰹節店〉の鰹節、はんば海苔をトッピング。お味噌汁にはとれたての生わかめを。

写真展会場で料理中のワタナベマキさんとイベント当日アシストに入ってくれた友美さん

ワタナベマキさんは「海藻タパス・ワンプレートスタイル」と題して、ワインに合うおつまみプレートを提供してくれました。調理中のマキさんとイベント当日アシストに入ってくれた友美さん。

ワタナベマキさんによる料理

青のりリエット、はんば海苔の素揚げ、ツボメ貝のコンフィ、ひじきとドライトマトのオイル蒸し、ひじきのグリンピースソース和え、天草を用いたニューサマーオレンジのゼリーなどなど。

鍋に入ったツボメ貝

下田の漁師さんが食堂のために海で採ってきてくれた、ツボメ貝(うれしくて泣きそうになりました)。地元では甘辛く煮るのですが、マキさんはコンフィに。貝の旨みがぎゅっと凝縮されていておいしかった〜。

料理を楽しむ海女の田中直美さん

海女の直美さん、ご自身がとった海藻をマキさんのアレンジで召し上がる。「こんな食べ方したことない、おいしい〜、魔法だ〜」と満面の笑みでした。マキさんの魔法、本当に感動ものでした〜。