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以前この連載で、
写真展を東京で開催することについてお伝えしました。
今回は実際に開催してみてどうだったか、
というご報告をさせてください。
会場は代々木上原にある〈hako gallery / hako plus〉。1階では写真の展示と食堂、物販を。2階では写真の展示に加えて動画を上映しました。
動画上映の様子。動画の編集は、下田出身で都内の映像制作会社に在籍している土屋貴聖さん。海の音や海女さんの会話など、写真だけでは伝えられないものを動画に込めることができました。
ひと言で感想を表すと、
「ものすごく大変だった……、けど、本当にやってよかった!」です。
やってよかったと思えた理由のひとつは、
人と人が支えあったり交わったり、新しい縁がつながったり、
そうして生まれるエネルギーが
いかにハッピーなものか実感したからです。
写真展の感想としては少々違和感があるかもしれませんが、
今回の個展は写真展でありながらも、
本気で挑んだ文化祭のような感じでした。
私と夫があたふたと準備していると、
いろんな人たちが手を差し伸べて手伝ってくれて。
そうしてなんとかでき上がった舞台にたくさんの人たちが集まり、
一緒になって楽しんでくれて。
人が交わることで生まれる豊かな温度や時間の広がりを、
心底感じました。
展示の設営や撤収を手伝ってくれた友人や家族、漁師さんや海女さん、
食堂を支えてくれた方々、
東京や下田やさらに遠方から来てくださった方、
一緒になって楽しんでくれたギャラリーのオーナーご夫妻、などなど。
ここでは書ききれませんが、
いろんなかたちでたくさんの方が関わってくれました。
正確な数は把握できていないのですが、
来場者数は200人以上にのぼります。
まずは、この場をお借りして心より感謝を申し上げます。
事前の準備が大変すぎて、設営日には夫も私もすでに疲労困憊……。そこにまさかの助っ人、下田の友人たち(漁師さんも)が設営を手伝いにきてくれました。
初めての個展、設置場所やライティングに迷う。というところに写真展の経験がある友人が登場! 一緒に考え、夜までともに作業してくれたこと、一生忘れません。