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さあさあ、天日干し開始です!
なかなかスカッと晴れてくれなくて乾燥具合に不安は残りましたが、
天気予報とにらめっこしながら、
これ以上やっても仕方がないと、想定通り2週間で脱穀をしました。
脱穀とは、稲にくっついている籾を外す作業のことです。
もちろん、昔はこの作業も手作業で行っていたのですが、
これは毎年、機械に頼っています。
こだわる人はこれも人力でやっています。
自分にはそこまでできない……。
ハーベスタを使うといってもそれなりの作業量があるので、
稲刈りグループのチャットにもし来れたら、と呼びかけたり、
友人を誘ったりして、またもや集まっていただきました。
脱穀作業は例年通り、想定していた2、3時間で完了!
今年の米づくりも、
新たに借りた稲梓の田んぼの周辺の方たちや友人たち、
さらにはLACの滞在者さんたちまでの
多大なる協力なくしてはできませんでした。
特に、今年、新たに借りたというのに
周辺の方たちがここまで良くしてくれたというのは、
この田んぼを紹介してくれた友人が
この地域で培ってきた信頼があってこそと、
すべての作業が終わった今、
この春からの米づくりを振り返って感じています。
「自分たちの食べる米を自分たちでつくれるようになりたい」
そんな思いから始めた米づくり。
今年あらためて痛感したのは、
「自分たちだけでは米は到底つくれない」ということでした。
これまで書いてきたように
地域の方や友人たちの協力なくしてはできませんでしたし、
さらには田んぼに流れ込む水路は
この地で米づくりを始めた先人たちが築いたわけですし、
水路をきれいに保つのも
地域の方々の協力がなくては成り立ちません。
そもそも、流れ込む山からの栄養たっぷりの水があってこその
田んぼともいえます。
そんなことを痛感した5年目の米づくりでした。
そして天日干しの稲を脱穀して籾となり、
籾を籾摺りして玄米、玄米を精米して、
おなじみの「白米」になります。
今、地域のみなさまやお手伝いしていただいた方に、
収穫した米をお分けしています。
協力や手間に対しての対価を収穫した米で返す。
いつの時代なのか?
という時代錯誤の返し方ですが、
こんなやり取りがまた、楽しかったりもします。