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稲刈り前の準備に必要なこととは?
稲架かけや天日干しまで、
手作業が集約したお米づくり|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.134

Page 4

みんなで稲を手で刈り、
稲架かけをしていく

さてさて、やって来ました稲刈り当日。

田んぼに集まった稲刈り参加者たち

今年、集まったのは娘の同級生やそのお母さんたち、友人たち、
そして、田植えのときにも何人か来てくれていたのですが、
春から自分が運営に携わっている
LivingAnywhere Commons伊豆下田の滞在者さん。
そして、うれしいことに田んぼのご近所さんも参加してくれました。
はじめての方もいるので稲刈りのコツや縛り方、
段取りなどを説明して、稲刈り始め!

テキパキと稲刈りをする津留崎さんの娘さん

わが家の娘は移住した翌年小1のときから米づくりを始めたので、小5にして5回目の稲刈りです。

うれしいことなのですが今年はしっかりと育ってくれていて、
例年よりも稲の束が太い。
しかしその太さが仇となり、なかなか進みません。

おまけに、毎年手伝いに来てくれている男友だちが
ことごとく都合がつかず、自分以外は成人男性がいないこともあり、
竹を組むという力仕事の担い手が少なく、
自分が稲を刈っては竹を組んで、をやっており、
いつもよりも遅めのペースで作業が進んでいきました。

刈った稲を束ねる作業

稲刈りというと刈る作業がメインに思われるかもしれませんが、刈った稲を縛る、稲架を組む、稲架に稲をかける、という作業、それぞれに手間がかかるのです。

田んぼにスペースができてきた

刈って、縛って、稲架を組むスペースができたらそこに稲架を組みます。

そんなこともあり、
昼前になっても想定の半分くらいしか進んでいません。
例年と人数的には変わらないのですが、
男手があるとないとでこんなに違うのかと、
あらためて感じていました。

これは今日中に全部刈るのはとても無理そうだ、
いつどうやって残った稲を刈るか? 
段取りしなきゃだな……と考えはじめた頃に、
「バインダー(稲刈りの機械)を持ってきてやるから
下の段は機械で刈って、機械乾燥に出すしかないんじゃないか?」
と、昼食に出す羽釜ご飯を炊きに来てくれていた、
いつもお世話になっている米づくりの先輩が
状況を見て提案してくれたのです。

わが家の田んぼは2段になっていて、
上の段から手刈りを始めていました。
確かにこの進み具合では、下の段までたどり着かなそうです。
天日干しにこだわりすぎて
終わらなくなってしまってもしょうがない。
そう判断し、お願いすることにしました
(本当にありがたいです)。

田んぼで羽釜を使って米を炊く

羽釜で米を炊くのを手伝う小学生。良い経験です!

羽釜で炊きたてのごはん

薪で炊いた羽釜のごはん、食べたことありますか? 最高ですよ〜。田んぼで食べるとさらにウマい!

お楽しみの昼ごはんを終えて、再開〜

稲刈り参加者で記念撮影

昼で帰る人もいるので再開前に記念写真! みなさん、ありがとうございます〜。

束ねた稲を運ぶ子どもたち

再開! 子どもも、それぞれができることをやります。こうして子どもたちと作業できるのも、手作業での米づくりのいいところです。

バインダーで稲を刈る様子

下の段は急遽持ってきていただいたバインダーで刈ってもらいました。やっぱり機械は速い!

大半の稲の稲架かけが完了

夕方近くまでかかり、上の段の手刈りもやっとここまで。台風で倒れて結んだ稲を刈るのにも、想定以上に手間がかかりました。

ということで、結果、上段も稲刈りと稲架かけまで終了!
男手なしでもどうにかなるだろうという
甘い読みをしていた自分を猛省しました。
例年通り、昼過ぎくらいまで終わるイメージで
来てくれていた友人たちのなかには、
「これ、終わらないよね?
このままじゃ帰れないから、もう少しつき合うよ!」
と、夕方まで手伝ってくれた方も
沢山いて本当にありがたかったです(感謝してもしきれません!)。

バインダーでの稲刈りが終わった田んぼ

バインダーで稲刈りした下の段。機械ってすごい! とあらためてそのありがたさを実感してしまいます。下の段は、この翌日に脱穀して機械乾燥に出しました。