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“6月?という強い日差し。
でも、田んぼを抜ける風が気持ちいい。
おたまじゃくしとカエルも気持ちよさそうに田んぼを泳いでる。
青空、稲の緑、水の向こうに見える田んぼの土。
そのコントラストがとても綺麗〜
先日、ねばってやった草取りの成果で、雑草はだいぶ落ち着いた。
もう一回、草取りすれば大丈夫そう。
そろそろ中干し(事項で説明)。
前の田んぼはなかなか水がきれなかったけど、ここはどうだろか。”
“娘と妻は田植え以来の田んぼ。
妻と娘、草取り。
自分は畦の草刈り。
良き時間。
ひとりでやるより断然進みが早くありがたい。
妻と娘は久々の田んぼというこで、1か月の稲の成長に驚いてた。
確かに驚くほどの成長。
でも、そんな成長を止めるべく中干しを始めた。
田んぼをやってない人は、
中干しってなんぞや? なぜ成長を止める? と思うでしょう。
田植えから1か月くらいして田んぼに入る水を止めて、水を切る。
それが中干し。
いろいろと効果が言われていて、ざっというと…
・茎が増えていく分けつをとめて、1本1本を強くする。
・土のガスを抜き、土壌環境を健全に。
・土の中に酸素をいれて、根を健全にする。
などなど。
中干しを終える頃、1本1本がさらにたくましくなってることを
期待しつつ、水路の水を止める。
子どもも稲も、成長を間近で感じることができるって、
きっととっても幸せなことなのだろう。
ありがたや。
じっくり見守りたい。”
“中干しをはじめて1週間。
水が切れて土が割れてきた。
土の中に空気が入って
根に酸素がいってる感じ。
よしよし。
乾き始めた土の上に足を踏み入れ、
取り切れてなかったコナギを抜き取る。
3時間やって腰に限界がきたので、残りは来週にしましょ。
コナギは8月には花が咲き、種を落とし始める。
それまでにはこの田んぼからお引き取り願いたい。
ちなみに1株あたり1000粒の種を落とすらしい。
恐ろしや。
しかしまあ、稲が健全に育つために
どれだけの苦労をしてるのだろうか。
『サピエンス全史』を書いた湯ヴァル・ノア・ハラリさんは
ヒトは小麦から見たら奴隷だ、なんて表現してたけど、
まあ、本当にその通り。
わたしゃ稲の奴隷です。
お稲さま、奴隷めが頑張りますので健全に育ってくださいませ。
こうして、視点を変えて、視点を広げて世界を見る大切さを
あらためて感じている週末でございます。”