Page 4
ゴミ箱をつくれたという実感もあり、
衣類収納を自分でつくってみようと決意。
どんな仕様にするか考えました。
● 不要になったとき、別の用途で使えるものにしたい
→ 固定の棚ではなく移動できるラックにする
● 家族3人分をきちんと分けて、それぞれが管理しやすいこと
→ 3台別々のラックに
● 埃がたまりにくく、掃除がしやすい
→ キャスターをつけた可動式にする
● なるべく多く収納できるようにしたい
→ 可能な限りめいっぱい広い幅に
● 家族それぞれが使いやすい仕様にしたい
→ 娘のラックはハンガーポールを低めにするなど
まずは設計図を書いてサイズを決めなくてはなのですが、
DIY初心者にとってこれがとても難しい……。
まず立ちはだかったのが単位。
建築業界では寸法を「mm」単位で表示したり計算したりするのですが、
私は今までなんとなく「cm」や「m」で
モノの長さを認識してきました。
例えば「1800mm」といわれてもパッとつかめず、
「1m80cm」といわれるとすぐに理解できるといった具合です。
慣れない設計図を書き、木材の厚みを引いたり足したりするのですが、
mmとcmがごちゃごちゃになっていて計算が合わない……。
しかも、強度を保つにはどういう組み立て方がベストなのか
なかなか掴めない。
うんうん唸りながらもなんとか寸法をフィックスし、木材を調達。
今まで木材のカットは夫にお願いするか
ホームセンターのサービスを利用していたのですが、
自分で気楽にカットできればなぁと思っていました。
そこで、以前友人から借りてとても使いやすかった卓上丸ノコを購入。
卓上丸ノコというのは、丸ノコが固定されているものです。
私のようなDIY初心者だと、
丸ノコで真っ直ぐに木材を切るのがなかなか難しいのですが、
この卓上丸ノコだと安定しているので簡単にカットできるのです。
1台目がなんとか完成! したのですが、あちこちミスが目立つ……。
木材の長さは揃っていないし支柱の木材が歪んでいるし、
細いビスの頭をなめてしまって抜けない
(ビスの穴が潰れてしまうことを“なめる”というらしいです)などなど。
そして1台目の失敗を生かして2台目を作成すると、
1台目よりはでき栄えはいいものの、やはり木材の幅が揃わない……。
クー、悔しい、と挑んだ3台目。
卓上丸ノコの使い方や、ビス留めするときの木材の固定の仕方など
少しコツがつかめて、
今までで一番うまくできた〜〜! と夫を呼んで見てもらう。
「すごいじゃん、よくできてるよ」と褒めてくれて、
小さいころ親に褒められたときくらいにうれしかったのでした。