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「自分にできない」は思い込み?
DIYで棚をつくって気づいたこと|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.128

Page 4

ゴミ箱がつくれたのなら、
もっと大きい家具だってつくれる?

ゴミ箱をつくれたという実感もあり、
衣類収納を自分でつくってみようと決意。
どんな仕様にするか考えました。

● 不要になったとき、別の用途で使えるものにしたい
→ 固定の棚ではなく移動できるラックにする

● 家族3人分をきちんと分けて、それぞれが管理しやすいこと
→ 3台別々のラックに

● 埃がたまりにくく、掃除がしやすい
→ キャスターをつけた可動式にする

● なるべく多く収納できるようにしたい
→ 可能な限りめいっぱい広い幅に

● 家族それぞれが使いやすい仕様にしたい
→ 娘のラックはハンガーポールを低めにするなど

手書きの収納ラックの設計図

まずは設計図を書いてサイズを決めなくてはなのですが、
DIY初心者にとってこれがとても難しい……。
まず立ちはだかったのが単位。

建築業界では寸法を「mm」単位で表示したり計算したりするのですが、
私は今までなんとなく「cm」や「m」で
モノの長さを認識してきました。
例えば「1800mm」といわれてもパッとつかめず、
「1m80cm」といわれるとすぐに理解できるといった具合です。

慣れない設計図を書き、木材の厚みを引いたり足したりするのですが、
mmとcmがごちゃごちゃになっていて計算が合わない……。
しかも、強度を保つにはどういう組み立て方がベストなのか
なかなか掴めない。
うんうん唸りながらもなんとか寸法をフィックスし、木材を調達。

DIY用に購入した卓上丸ノコ

今まで木材のカットは夫にお願いするか
ホームセンターのサービスを利用していたのですが、
自分で気楽にカットできればなぁと思っていました。
そこで、以前友人から借りてとても使いやすかった卓上丸ノコを購入。
卓上丸ノコというのは、丸ノコが固定されているものです。
私のようなDIY初心者だと、
丸ノコで真っ直ぐに木材を切るのがなかなか難しいのですが、
この卓上丸ノコだと安定しているので簡単にカットできるのです。

卓上丸ノコで2×4材をカット中

およそ3万円で購入した卓上丸ノコ。木材を押さえる金具もついていて安心。2×4材の厚みでもらくらくカットできます。

完成した1台目の収納ラック

1台目がなんとか完成! したのですが、あちこちミスが目立つ……。
木材の長さは揃っていないし支柱の木材が歪んでいるし、
細いビスの頭をなめてしまって抜けない
(ビスの穴が潰れてしまうことを“なめる”というらしいです)などなど。

そして1台目の失敗を生かして2台目を作成すると、
1台目よりはでき栄えはいいものの、やはり木材の幅が揃わない……。
クー、悔しい、と挑んだ3台目。
卓上丸ノコの使い方や、ビス留めするときの木材の固定の仕方など
少しコツがつかめて、
今までで一番うまくできた〜〜! と夫を呼んで見てもらう。

「すごいじゃん、よくできてるよ」と褒めてくれて、
小さいころ親に褒められたときくらいにうれしかったのでした。

完成した3台のラック

ラックの上にもモノが収納できるようにしました。使わない季節モノの衣類などを収納する予定です。

親子隣り合わせの収納ラック

左側は私のラック、右側は娘のラック。娘の身長に合わせて低めにポールを設置しました。ポールは手すり用の木をラックの長さに合わせてカット。ステンレスのハンガーでも擦れる音がしないのでとても快適。

細ビスを使った3台目の底板

1台目をつくったあと、端材がもったいないなぁと。そこで、2台目は端材を組み合わせてみました。得した気分だしなかなかいいじゃないかと思ったのですが、ビスが目立ちすぎるのが気になり、3台目は細ビスに変更。

玄関用の踏み台もDIYで作成

義母がほしがっていた玄関用の踏み台を、衣類収納をつくった際にでた端材でつくりました。

津留崎さんの義母が玄関用踏み台の使い心地をチェック

下に滑り止めのゴムを敷いて完了。「すごく使いやすいよ〜、ありがとうね〜」と喜んでもらえてうれしい。

収納ラックに付けたキャスター

左が2台目、右が3台目。強度を考えて3台目はつくり方を変えてみたのですが、どっちのほうが長持ちするのだろうか……。何にでもキャスターをつけたい! というくらいキャスターがついてると掃除がラクで本当に便利。

板に下穴を空けて細ビスを差し込む

下穴を空けてビスを差し込んでおくと、作業がめちゃ早くなる! と気づいたのも小さな喜びです。