Page 4
昨秋に紹介してもらった田んぼを見に行った時点に話を戻します。
田んぼを見に行くと、とても日当たりがよく、
大きさも今までの田んぼとほぼ同じ。
景色も最高です!(まあ、景色は米の味には一切関係ないのですが、
作業していての気持ちよさって大事かなと)
そして、やはり気になるのが、田んぼに流れ込む水のこと。
早速、水路の水源を調べてみることにしました。
道路脇の水路をしばし辿っていくと、川に辿りつきます。
この川はかなり上流に位置していて、
その先には民家も施設もありません。
さらには、田んぼの上流には田んぼは1枚しかなくて、
しかも、その田んぼの排水が流れ込むこともなさそうです。
これはまさに「ピュアな水が流れ込む田んぼではないか!」
とうれしくなりました。
また、気になっていたことのもうひとつに、
手伝いに来てくれる友人たちが車を停めるスペースがあるか?
ということもありました。
これまでの大賀茂の田んぼには、田植えや稲刈りなど
多いときで30人ほど参加してくれていたので
7、8台の車が来ていたのです。
(みなさま、本当にありがとうございます!)
これまでの田んぼ周辺は農道で、それくらい車が停まっても
まったく問題がなかったのですが、
今度の田んぼは普通の道路に接していて、しかも決して広くはない。
どこかに停めれるか……?
友人に相談すると、ウチに停めていいよ、
とのありがたい言葉が返ってきました。
その田んぼは千代田屋旅館のすぐ裏にあり、
旅館の駐車場に停めていいというのです。
それは、ありがたすぎます……。
しかも、田んぼと千代田屋旅館の間には、
水浴びができるほどにきれいな川が流れています。
田植えや稲刈り、日々の作業で汗びしょになったら、川で水浴びをして、
千代田屋旅館の温泉に入るなんて最高ではないか?
考えただけでワクワクしてしまいます。
また、旅館の友人も米づくりや野菜づくりをしていて、
機械もひと通り揃っているのです。
あるものは使っていいよ、と本当にありがたい話をしてくれています。
(感謝してもしきれません)
こんな条件もとても良い「稲梓の田んぼ」を借りようかと
考え始めたものの、いざとなると、大賀茂の田んぼでは、
まわりの人たちにもすごく面倒を見てもらっていたので、
ただ返してしまうのが心苦しいと思うようになりました。
(毎年のように、あっちもやらねえか? こっちもやらねえか?
と言われていたし……)