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下田暮らし6年目突入!
〈LivingAnywhere Commons
伊豆下田〉の
マネージャーになりました!|Page 5

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.125

Page 5

LivingAnywhere Commons
が大切にすること

まず、LACはそのコンセプトからして、
いわゆる宿泊施設とは一線を画します。
LACが大切にしているのは何よりも「コミュニティ」。
あくまで「コミュニティマネージャー」がメインになりますが、
「マネージャー」ももちろん、そのコミュニティづくりを担います。

黒板に書かれた様々なメッセージ

先に書いた職歴で、「自営業での飲食店経営」とありますが、
いわゆる「場末のバー」を経営していました。
音楽好きや映画好き、バイク乗りが集うようなごちゃごちゃとした店で、
定期的にイベントなどもやっていたその店の売りは、
それこそ何よりも「コミュニティ」。

津留崎さんが経営していたバーの営業風景

経営していた店の様子です。店名はTOM WAITSのアルバムタイトルから拝借した〈RAINDOGS〉。27歳に開業し、4年ほど営業。若さゆえの勢いだけの店でしたが、よき経験、思い出です。閉店して15年以上経った今でも、常連さんたちからはちょくちょく連絡が来ます。

また、リノベーション会社で10人ほどの部署の管理職の経験あり、
とも書きましたが、
管理職として最も大切にしていたのは、
スタッフがいかに楽しく生き生きと仕事をできるか? という空気づくり。
声をかけていただいたLAC伊豆下田のマネージャーという仕事での
コミュニティづくりにも生かすことができるのでは? と感じています。

さらにLACでは、そのコミュニティが施設内だけで完結するのではなく
地域の人と関わりを持つことも重視しています。
コミュニティのメンバーがそれぞれの地域と関わりを持ち、
メンバーにも地域にもWIN-WINとなるような関係をつくり出すことこそが、
各地にLACの拠点がある意味なのです。

地元企業の課題解決のためのワークショップ

LAC伊豆下田のユーザーが参加する、地元企業の課題解決のためのワークショップも開催されました。地域にいると見えなくなる課題が浮き彫りになることもあるとのことです。(写真提供:土屋尊司)

つまりLACのメンバーという、ある意味地域にとっての「ヨソモノ」と
地域の人をつなげることが大きな役割といえます。
移住して丸5年が経ち、地域の人とのつながりもそれなりにできてきました。

農道の整備の様子

お借りしている田んぼの周辺で米づくりをしている人たちが集まって農道の整備を。何でも税金でまかなう都会とは違い、こうした住民たちの地道な活動があって地域が保たれているのだ、と移住して知りました。地域の人とのつながりをつくっていくには、こうした活動に参加していくのも大切だと感じます。

とはいっても、もちろんまだまだ「ヨソモノ」ですし、
下田のような移住者の多い地域では、
移住者同志のつながりというのもあります。
この連載や、地域の情報発信のライター業などもやっていることもあり、
地域で精力的に活動する方にお会いすることも多いです。
そんな自分ならではの、
「ヨソモノ」と地域の人とのつなげ方ができるのではないか?
そうも感じています。