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友人が、親戚にとてもすてきなご家族がいるので
紹介してくださるとのこと。
ぜひお願いします! ということで、ご自宅にうかがいました。
リビングにおじゃまするとご馳走がずらり!
マグロや金目鯛やサンマのお寿司、サザエにアワビなどなど、
思わず「ワー!」と歓声をあげてしまうほど。
お料理はどれもすばらしくおいしかったのですが、
こうして地元の方と一緒に食卓を囲んだり、
つながることができるるのが何よりうれしくて。
印象に残る、とても温かい時間でした。
海女でもある友人が、その日にとってきてくれたサザエを刺身と壺焼きでいただきました。
ニナ貝という小さな貝の塩茹で。爪楊枝や針で身を取り出して食べるのですが、貝の旨みと甘みがあってあと引くお味。日本酒にのあてにぴったりです。
今年の夏、わが家で流行したのがところてんとかき氷。
ところてんは地元の漁師さんからいただいた天草を煮出して固め、
それを角切りにしてきな粉と黒蜜をかけて食べる。
つるんとしたのど越し、透明感、これがおいしくておいしくて。
同じく天草を煮出してあんことまぜ、水羊羹も自作。
さっぱりとした上品なお味、「こんなの家でつくれるのか!」と
夫もとても気に入り、毎日食べていました。
さらに今年はかき氷機を導入しました。
冷凍庫で保存していたキウイやイチゴでシロップをつくったり、
いただいたスイカをジュースにして凍らせたスイカ100%のかき氷など。
お店ではなかなか食べることのできない贅沢なかき氷で、暑気払い。
友人の漁師さんがふらっとわが家に現れ、「はい」とくれたのがアワビ。
また別の漁師さんもサザエを届けに来てくれたり。
以前、漁に同行させていただいたことがあり、
波の荒い場所で素潜り漁を行うことが
いかに難しく体力的にもしんどいか、目の前で見ています。
というのもあるし、わが家のことを思い出してくれて
わざわざ届けてくれた、その気持ちがとてもうれしかったのです。
移住した当初はできなかったサザエのお刺身も、おかげさまでだいぶ慣れてきました。大好物、サザエの刺身。
アワビの殻に肝とお酒を入れて火にかける。これをチビチビつまみながら、キリッと冷えた日本酒を。
息を止めて一気に海底まで潜り、アワビやサザエなどをとる漁師さん。自分が一緒に潜ってみると、いかにしんどいか、難しいか痛感します……。