menu
記事のカテゴリー

下田の食で1年を振り返る!
2021年、印象に残ったおいしいもの|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.119

Page 3

2月 漁師さんがくれた海の恵みと、
自分たちでとった山の恵み

下田の桜

1月の終わりから少しずつ開花し始める桜。海と桜の共演はこの土地ならではです。

漁師さんから「ヒラメがあるんですけど、食べますか?」との連絡。
銛で身を突いてしまい、傷がついてしまったので
売り物にならないとのこと。
「ぜひ!」ということでうかがうと、
その場で捌いて刺身にしてくれました。

身が分厚い立派なヒラメは、漁師さんの手により
透き通るような美しいお造りに。
お醤油と生ワサビでいただいたあと、
オリーブオイルと塩と柚子を絞ってみると、それもまた美味。
白ワインとともに。

ヒラメのお造り

ある日SNSを見ていたら、ご近所でお世話になっている方が
「ふきのとうを摘みました」という投稿をしていました。
私は山菜が大好物で、「どこで摘めるのですか?」と
前のめりなメッセージを送ると、ご親切にも案内してくださることに。

カゴいっぱいのふきのとう

かごいっぱいのふきのとうを摘み、天ぷらとふき味噌で堪能。
東京に住んでいた頃は
「2パック買うとけっこうなお値段よね……」
と躊躇したこともありました。
心ゆくまで味わえるなんて至福です。

ふき味噌を調理中

ごま油と砂糖、味噌とほんの少しの醤油で調味。東京で購入していたふきのとうと比べて苦味が強いので、水にさらしてから炒めています。

出来上がったふき味噌

ふき味噌はご飯のお供にもお酒のつまみにももってこい。おにぎりもおいしかった。

3月  香り豊かな天然ワカメと、
とれたてピチピチのサバ

砂浜を歩く津留崎さんの娘さん

春の訪れとともに、下田で出回り始めるのがワカメです。

ワカメを持ち上げる子どもたち

ワカメには養殖されたものと天然のものがあり、
養殖のほうが柔らかいのですが、
歯応えがあって香りが豊かな天然モノのほうが
地元では好まれているようです。
とれたてのワカメをその日のうちにしゃぶしゃぶでいただく、
というのが地元ならではの食べ方。

というのも、ワカメは比較的傷みが早いので、
とれてから数日しかこの生ワカメのしゃぶしゃぶを
味わうことができないのです。

「あぁ、やっぱりおいしいね~」
と夫が幸せそうな表情を浮かべるのが、
ここ数年の恒例となっています。

海底のワカメを刈り取る漁師

箱メガネを使って覗き込み、自作の道具で海底のワカメを刈り取る漁師さん。

きれいな緑色になったワカメ

茶褐色のワカメをお湯にくぐらせると鮮やかな緑色に。ポン酢でいただきます。

また、この時期に漁師さんからいただくのがピッチピチのサバです。

獲れたてのサバ

正直、下田に住むまでサバは生臭みがあるイメージで
あまり得意ではなかったのですが、
とれたてのサバのおいしいことおいしいこと!
塩焼きやフライ、みりん干しやコンフィも最高です。
いまでは「あぁ、サバ食べたい……」というくらいトリコに。

みりん干し

サバのコンフィ

ローズマリーやニンニク、胡椒などを入れオリーブオイルでコンフィに。パンに挟んでサンドウィッチにしたり、オイルごと使用したパスタにも。