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ということで、耐久性と薪の種類、燃焼方法の違いから、
「鋼板」で「2次燃焼」する薪ストーブを探しました。
なかなかにお高いものばかりがヒット。
これは困った……どこかで妥協しなければかと、
PCとにらめっこしていると、
予算のイメージ内に収まる製品を発見、決定しました。
次はどこにどんな向きで設置し、煙突をどう配管するか?
を決めていきます。
検討し始めてまず驚いたことがあります。
それは、煙突部材の価格の高さです。
煙突に関しては、ちゃんと燃焼効率を高めるような部材を使うと
必然的に高くなるということがわかりました。
さらには、わが家の場合、屋根が瓦屋根。
瓦屋根に煙突を貫通させる部材がまた高いのです。
こちらが実際に使った瓦屋根に煙突を貫通させる部材。かなりニッチな商品なので選択の余地もなく……なんと10万円以上もしました。これだけで薪ストーブより高いという不思議なことに。自分でほかの部材を組み合わせてつくれないのだろうか? とも考えたのですが、ここでケチって雨漏りして家を傷めてしまっては本末転倒です。
では、煙突を、屋根を抜かずに壁を抜いて立ち上げれば、
そんな高額な部材を使う必要はないのではないか?
とも考えたのですが、家の中で薪ストーブを置くのに適している場所が、
どうしても壁から離れていて壁抜き配管ができない状況でした。
さらには、壁を抜いて壁沿いを屋根よりも高く立ち上げるという配管だと、
屋根を貫通させて煙突をまっすぐに立ち上げる配管に比べて、
燃焼効率が悪くなったり、ススが溜まりやすくなるとの
情報もありました。
ススが溜まるとメンテに手間がかかり、
また、そのまま使い続けると火災のリスクもあります。
この古民家……一度火がついたらよく燃えそうです……。
憧れの薪ストーブどころの話ではなくなってしまいます。
ここは妥協してはいけない。薪ストーブについて調べれば調べるほど
煙突の大切さがわかってきました。
でも、薪ストーブと煙突部材を合わせた費用としては
当初の想定を大きくオーバーしています。
最後の最後まで、薪ストーブは本当に必要なのか?
ここまでの費用をかける意味があるのか?
随分、妻とも話しました。でもやっぱり憧れの薪ストーブ、譲れない!
清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで
薪ストーブと配管部材一式をポチッとしたのでした。