Page 4
私は素人すぎて分量すら検討がつかず、まずはネットで調べてみました。
すると、想像していたよりも簡単で、何しろおいしい!
つるんとした舌触りと、喉を通るときのひんやりとした清涼感。
暑い日のほてった体をすっと冷やしてくれます。
わが家でやってみたつくり方をご紹介します。
一番液を抽出したあと、煮出した天草を鍋に戻して、
2リットルの水と新しい天草をひとつかみ入れて
20分くらい煮ると、二番液がとれます。
一番液よりもやわらかくてゼリーのような食感に。
かたいのもおいしいし、やわらかいのもおいしい。
ある海女さんによると、一番と二番を混ぜて均一にして固めるのだそう。
本当にみなさん、それぞれのやり方があるようです。
ところてんの材料は天草と水、それだけ。
つまりその味わいは、ふたつの材料にかかっています。
私が使用しているのは須崎の良質な天草
(漁師さん海女さん、ありがとう!)、
そして夫が日々汲みに行ってくれる山の湧き水です。
そりゃおいしいはずだ。
一度煮てみたらあまりにもおいしくできたので、
その後もあれこれと試しています。
小さい頃から大好物の水羊羹。
よく見かけるレシピだと粉寒天を使用しているのですが、
せっかくなので天草でつくってみました。
海藻の匂いとあんこの香りが混在するのでは?
という心配もありましたが、海藻の匂いはまったくせず、
これ最高においしい!
地元の方に好みの味つけをうかがうと、
酢醤油が多く、そのほか黒蜜やきなこ。
そして「須崎だけかもしれないけど、
太い棒状に切ったのを砂糖にまぶして食べる」と
漁師さんと海女さんが教えてくれました。
さっそくやってみると、うーん、きなこと黒蜜のほうが私は好みです。