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自然に近い暮らしのメリットとリスク。
災害にどう備える?|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.108

Page 4

災害に関して、移住後、何が変わった?

移住してからは米づくりを始めたので、
とれた米を自宅に備蓄しています。
物流が止まったとしても、米があればお腹を満たすことができる。
それは自分たちにとって大きな安心感となっています。

籾の状態の米

自宅には籾(もみ)の状態の米がストックしてあります。籾摺りをすると玄米に、玄米を精米すると白米になります。精米したての米は、多少古い米でもとてもおいしいです。

さらに、東京ではペットボトルの水を購入していたので、
震災の際にスーパーでペットボトルの水が売り切れになったときは
混乱しました。けれど、いまは湧き水を汲んで、
それを飲料水や料理に使っています。

山から流れ出る湧き水

汲みたての湧き水を日々いただける。本当にありがたいことです。

さらに、リノベ中の自宅の敷地には井戸があります。
井戸つきの家を探したわけではなく、
たまたま購入した家に井戸がついていたという幸運。
水道設備の一部に井戸水を使用する計画です。

井戸は断水の影響は受けないので災害時に強いのですが、
電動ポンプで汲み上げるので電気がないと利用できません。
いざという時はガソリンで動く非常用電源で
井戸水を使えるようにしています(いつかは電力も自給したい!)。

購入した家についていた井戸

写真右、コンクリートで蓋をしてあるのが井戸。飲料としては使用できなそうですが、生活用水の一部に使用できるだけでも、いざという時に安心です。

太陽熱温水器のパーツ

こちらもリノベ中の自宅、設置前の太陽熱温水器です。太陽の熱でお湯をつくります。冬でも晴れていれば40度を超えるお湯がつくれるとのこと。いわゆる太陽光パネルで電気をつくるよりもエネルギー効率が高く、年月がたっても効率が落ちません。こちらも災害でライフラインが止まってしまったときに重宝しそうです。

ということで、半ば陸の孤島になりつつあった伊豆半島の先っぽ下田で、
自然と近い暮らしのリスクやメリット、
災害に備える暮らし方についてあらためて考えていました。
万が一の……いや、必ず起こる災害にしっかり備えていきたいです。

下田の海でシュノーケリング

先日、自宅近くの海で今季初のシュノーケリング。美しい海の中には魚がたくさん。娘もシュノーケリングを楽しみにしています。自然と近い暮らしはリスクもありますが、恩恵も大きい。しっかり備えて、楽しみたいです。