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虫刺されや化粧水にも!
ドクダミや枇杷の葉でチンキづくり。
庭の植物でおいしいお茶も|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.107

Page 3

チンキのつくり方

ドクダミには殺菌作用があるとされ、
虫除けや虫刺され、やけどや切り傷などに使えます。
たとえば私は蚊に刺されると、塩でこすって流水で洗い、
そのあとチンキを塗るのですが、市販の痒み止めより
効果があると私は感じています。

ドクダミ以外にも、庭にある枇杷の葉でも
チンキをつくっているのですが、
これも同じく虫刺され、やけど、切り傷、肌の痒み、
風邪っぽいときの喉の痛みや、歯痛のときに口に含んだりと
多用途で、わが家の手放せない万能薬です。

庭にある枇杷の木

手前右が4年前に夫が植えてくれた枇杷の木。最初は小さかったのですが、いまでは十分に葉を収穫できるほどに成長。その左奥が柿の木、右奥が同じく住み始めてから植えたバナナ。熱帯ジャングルのようになっていく……。

枇杷の葉もドクダミもチンキのつくり方は同じです。
私は収穫したらざっと水で洗って、
水気がなくなる程度に軽く乾かします
(水気があると腐りやすくなってしまうので)。

ハサミでざっくり切った葉っぱを、
消毒しておいた保存瓶にギュウギュウに押し込め、
かぶるくらいの焼酎を注ぎ入れます(アルコールから出ていると、
その部分が腐りやすくなるので注意)。

ときどき瓶を逆さに揺らしたりしながら、ドクダミは3か月くらい、
枇杷は約1年ほど置いてできあがりです
(できあがったら、葉っぱはとりのぞきます)。

ハサミでざっくり切った葉っぱ

瓶に入った枇杷の葉チンキ

一昨年仕込んだ枇杷の葉チンキ。長期間常温で保存できるので、毎年多めに仕込んでいます。

私はチンキを水で薄めて化粧水としても使っています。
というのも、市販の化粧水や乳液を使うと痒くなってしまうことがあり。
ここ数年はドクダミチンキ化粧水をつくり、
その後に市販の太白ごま油をつけるようになりました。
太白ごま油は食用に使っているものを、
ポンプ式のボトルに移し替えています。

髪の毛の保湿も同じものを使用しているので
(市販のものだと頭皮がかゆくなってしまうので)、
1本で料理にも肌にも髪にも使い回せて便利。

しかも、ごま油とドクダミ、どちらにも抗酸化作用があるとか? 
美白効果もあり、シミが薄くなる……!? とも言われていますが、
その効果は私にはよくわかりません。
ですが、保湿力も使い心地もとてもよいです。
枇杷の葉エキスも化粧水として試してみたのですが、
私はドクダミのほうがしっとりするように感じています。

3種類のスプレーボトル

出張にも旅先にも必ず持参するスプレーボトル。ちょっと喉が痛いというときには口を大きく開けてシュッシュなどなど、あると安心。化粧水は傷まないように、冷蔵庫で保存しています。

枇杷の葉は、お茶にも使っています。
以前、下田の友人がお茶にしているのを見て試しにやってみたところ、
クセがなくて飲みやすく夫も気に入りました。

枇杷の葉の裏にある産毛をブラシで取り除き、
水で洗ってから2センチくらいに刻みます。
それを天日干しにして、カラカラになったら冷蔵庫で保存。
およそ4枚分の葉っぱに2リットルほどの水を入れて
10分ほど煮出したらできあがり。
温かいままでも冷たくしてもおいしいです。

ティーポットに入った枇杷の葉のお茶