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南伊豆にゲストハウス
〈ローカル×ローカル〉を開いた
イッテツくんのこと|Page 5

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.106

Page 5

いよいよ宿の開業を決断

『南伊豆新聞』というローカルメディア、
「南伊豆くらし図鑑」という体験プログラムを運営して2年。
これだけで収益を上げるのは難しいと考えていたイッテツくんは、
隊員卒業後を見据えて、次の事業を考え始めます。

実は以前、賃貸物件を借りて仲間12人と一緒に
〈giFt〉というコミニュティスペースを運営していました。
ところが物件の更新にともない手放すこととなり、
そのスペースは空き家に。

「このままではもったいない。この場所を生かすならなんだろう……」
そう考えた末、『南伊豆新聞』と「南伊豆くらし図鑑」が
連動した宿をやってみたらどうか、と思いたったそう。

「もともとゲストハウスをやりたい! と思っていたわけでもなく、
ただ目の前にそうした条件があったことと、
自分がやってきたことの延長線が交わったからなんです」
とイッテツさん。

空き家になった状態

コミュニティスペース〈giFt〉として使われたあと、空き家になった状態。ここから〈ローカル×ローカル〉としてのリノベーションが始まりました。

リノベーションの参加者

リノベーションは〈TEAMクラプトン〉に依頼。業者さんに頼んでしまう方法もあるけれど、ただつくってもらうだけではもったいない。近所のお祭りに参加するように、いろんな人に宿に関わってもらいたいと考えました。

全員で食卓を囲む

施主やその友人知人、いろんな人を巻き込んで一緒にものづくりをするというやり方がTEAMクラプトンの「DIT(Do It Together=みんなでつくろう)」。全員で食卓を囲み、昼食を。

壁面用木材を手づくり中

壁面に使用した木材はなんと手づくり。伐採した木から切り出した丸太を斧で割り薄い板をつくる、という途方に暮れるようなことを、みんなでせっせと共同作業。

ところが「宿をやろう!」と決意した翌月に
新型コロナウイルス感染症が拡大。
予定していたリノベーション工事も遅れ、
もちろん開業も事態が落ち着くまで延期となってしまいました。

延期に延期を重ねたのち、今年、2021年4月1日に
ようやく無事オープンとなったのです。

窓際で読書を楽しむ

部屋は3室、すべて個室なのでゆっくりくつろぐことができます。

客室でノートパソコンを開き仕事中

温泉や海を楽しみながらのワーケーション、おすすめです。

浜辺でタブレットを開く