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伊豆半島の魅力とは?
観光スポットだけじゃない、
土地が持つ“豊かさ”|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.099

Page 3

さまざまな海産物、農産物も

こうして伊豆半島をぐるぐると巡って
あらためて「観光地としての魅力」だけではなく、
「土地が持つ豊かさ」も感じました。

「土地が持つ豊かさ」とは……?
例えば「水」です。

伊豆半島は火山でできた半島であり、
その山々は険しく海に迫っています。

海でできた雲がその山にぶつかると雨になり、
その雨水が地表の土にしみこんだ末に
火山活動でできた地層の小さな穴を通り、
それが地表に再び出てくると湧水になる。
湧水が集まり川になり、土地にさまざまな恵みを与えてくれます。

雄飛滝

伊豆の国市「雄飛滝」。マグマが冷え固まるときに収縮してできる規則正しい亀裂「柱状節理」の間をぬって流れ落ちる滝の様子が印象的でした。

わが家の田んぼ

こちらは、わが家の田んぼの昨年夏の様子ですが、田んぼで米をつくるというのはまさに水が豊富だからできることです。移住先探しの旅をしているとき、某地方で「ここは水が貴重だから移住者が米づくりをするのは難しい」と言われたことがありました。

そして、海産物にも恵まれています。
伊豆半島は本州から南に突き出た半島なので、
本州の南側を流れる世界屈指の海流、黒潮の恩恵があります。
日本一の生産量を誇る下田のキンメダイ。
お隣り南伊豆町は全国でも有数の伊勢海老の産地。
そのほかにもさまざまな魚がとれ、また海藻も豊富です。

カゴに入って売られている伊勢海老

いまが旬の伊勢海老。伊豆漁業協同組合南伊豆支所では通販にも対応しています。ステイホーム中のお楽しみにいかがでしょうか?

さらには、温暖な気候は柑橘類や柿、枇杷などの生育に適しており、
そこらじゅうに実っています。
また、春になると山菜やたけのこがニョキニョキと生えてきます。

実った果実

誰の土地かわからないような森にたくさんの果実がなっていることも。(2020年5月撮影)

そして、森には建材として使われるスギやヒノキ、
燃料にもなる雑木もたくさん植わっています。

伊豆の森林

平地が少ない伊豆半島はほとんどが「森林」です。

また、火山でできた半島ということで、
豊富な水が地熱によって温められた温泉もあちらこちらに湧いています。

黄金の湯

伊豆の国市「黄金の湯」。伊豆といえば温泉をイメージする方も多いかもしれません。それほどあちらこちらに温泉が湧いています。温泉が湧く地域は再生可能エネルギーのひとつ、地熱発電のポテンシャルを秘めているのです。