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伊豆半島の魅力とは?
観光スポットだけじゃない、
土地が持つ“豊かさ”|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.099

Page 4

新型コロナウイルスで変わりつつある社会

つまり……。
「水」に恵まれていて、海のもの山のもの、食材も豊富。
建材にも燃料にもなる木も豊富で、おまけに温泉も湧いている。

今回あらめて巡って感じた
「観光地としての魅力」だけではない「土地が持つ豊かさ」とは、
こうした、いわば「そこに暮らす命を支える豊かさ」なのです。

ただ、現代社会に生きる我々にとっては、
水が湧いていようが、枇杷がなっていようが、
経済がまわっていないことには
どうしょうもないという面もあるのでしょう。

確かにそうです。現に、観光地伊豆はコロナ禍にあって
「観光業」という経済活動が止まり、
非常に厳しい状況に立たされています。

下田の海に沈む夕日

伊豆を訪れる方の多くは緊急事態宣言が発令されている1都3県から、ということもあり、今回巡ったスポットの多くは人がまばら。施設の方は先の見えない状況に頭を悩ませていました。閉鎖している施設もあったり……。本当に厳しい状況です。

そんなコロナ禍で、密を避ける、テレワークの普及などの要因もあり、
東京から地方へ、多くの方が移住し始めているそうです。
ワーケーションという、仕事をしながらバケーションを楽しむ、
そんな働き方も注目を集めています。

現に、わが家が暮らす下田もコロナ禍で移住者が増えましたし、
ワーケーションで滞在する方も多くなりました。
まさに、「コロナパンデミック」によって
社会が変わりつつあることを実感しています。

伊豆半島

そんないまだからこそ、少なくとも伊豆半島のような地方においては
「観光地としての魅力」だけでなく、土地が持つ
「そこに暮らす命を支える豊かさ」を持っているということが
大きな強みになるのではないか?

観光地としての魅力や、その観光業の厳しい状況、
そして、その土地が持つ豊かさをあらためて目の当たりにしたいま、
そう感じます。

自宅近くの浜で行われたどんど焼き

先日、自宅近くの浜でその年の豊作や無病息災を願い行われる「どんど焼き」が行われました。神聖な火による浄化の力で、集落の人々の1年間の災いを払うという意味もあるそうです。この列島では自然界のあらゆるモノに神が宿る、と考えて尊んでいました。自然を尊ぶ気持ち、大切にしていきたいです。

この状況が落ち着いて伊豆を訪れる際にはぜひ、
「観光地としての魅力」だけでなく、
「そこに暮らす命を支える豊かさ」も
感じていただけたらうれしく思います。