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そして、お節のほかにも年末に初めて経験したことがありました。
12月も残りわずかというある日、お世話になっている
ご近所さんが主催している餅つきに誘っていただきました。
いままでにも声をかけていただいていたのですが、
東京に帰省していたので参加できずにいたのです。
うかがったのは、ご近所に住む土屋嘉芽雄さんのご自宅。
土屋さんは自ら田んぼで育てたもち米を使い、
親戚や友人たちを集めて毎年餅つきをしています。
「これがやりたくて餅米つくってるんだよね~」
と豪快に笑うカメ兄さん(と呼ばせていただいています)。
ラジカセから流れる昭和歌謡曲、
みんなで冗談を言い合い笑いながら同じ釜の餅を食らう。
餅つきには互いのつながりを確認したり、
安心感を得る意味合いがあるのか……と、
帰省できなかった状況のなかで、とても感じるものがありました。