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その後、いろんな方に魚介類の扱い方を教えてもらいました。
漁師さんには魚のさばき方から干物のつくり方、海藻の扱い方などなど。
民宿のご主人にもサザエやなまこの調理法を教えてもらいました。
サザエは裏返して放置しておくと油断するので、
それから貝柱めがけて一気にナイフを刺しこむ、
というのも教えてもらって初めて知りました。
伊勢海老漁の漁師さんにはご自宅で茹で海老から刺身、鬼殻焼きなど、
漁師さんならではの豪快な調理法を教わりました。
伊勢海老を茹でるときには、腹を鍋の側面に押しつけながら
尻尾の方から湯に投入していく。
静かになるまで鍋の蓋で抑えるというやり方。
おかげさまで、いまでは雑巾がけをせずに
伊勢海老を茹でることができます。
ワカメ漁を取材させてもらったことがきっかけで、それ以来仲良くさせてもらっている漁師の飯田竜さん。わが家の庭先でシイラをさばいてくれました。
シイラという魚も下田に来て初めて知りました。これをひと口大に切ってフリットにしたら、さっぱりとした中にも甘みがあり、ふっくら! 娘もとても気に入ったようで「このお魚大好き!」だそうです。
漁師の森武一さん、桃代さんご夫妻。ご自宅にお邪魔して伊勢海老の調理法を教わりました。
森家でいただいた茹で海老。プリッとした甘~い身と、奥深い味わいの味噌。
生きたまま串刺しにして丸ごと豪快に焼く鬼殻焼き。茹で海老とはまた違い、身がぎゅっと締まっていてこれもまた絶品。割った瞬間に溢れ出す味噌に思わず歓声をあげてしまいました。
9月中旬から口開けとなった伊勢海老漁。網から外す作業をしているところにお邪魔すると、たびたび撮影させていただいている海女さんから「ねえさん、これ持ってきな」と伊勢海老をいただきました。うれしい~!!!
地元の方の助けもあり、いただいた魚介類に
日々向き合っているうちに少しずつ慣れてきました。
もちろんまだまだ修業が足りませんが、
最近では台所で魚をさばいていると
「ママじょうずになったね」と娘がほめてくれます。