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下田の移住者がコロナ禍で考えた
「地方」と「働き方」。
地元高校生に伝えたかったこと|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.095

Page 4

副業やワーケーションが
当たり前にあったワケ

どういうことか?

例えば副業についてだと……
下田の主幹産業である観光が
季節による波のある業種ということもあって、
それを補うかたちでさまざまな仕事を組み合わせて
生計をたてるのは当たり前のことなのです。

例えば、知人たちを考えてみても、

「宿泊業と漁師」

「宿泊業とデザイナー」

「飲食店とライター」

などなど、多くの人が副業に取り組んでいます。

漁師の飯田竜さん

この連載にも何度か登場している漁師の飯田竜さんは宿泊業(〈貸別荘飯田〉)も営んでいます。(写真:津留崎徹花)

ワーケーションについても……
下田はサーフィンや釣りといった
さまざまな海のレジャーが盛んな地域です。
出勤前にサーフィンに行ったり、
夕方仕事が終わってから釣りに行ったり、という人が当たり前にいます。

また、出勤前や仕事後とまでいかなくても、
オフの日に地元でレジャーを楽しむ人はかなり多くいます。
これ、実はワーケーション施設に滞在している人たちと近い
働き方なのです。

サーファーたち

下田の知人たちのSNSでは、日常的に、海の写真やサーフィンや釣りのことなどの「バケーション」な投稿を見かけます。

コロナ禍を通じて注目を集めている
「副業」「ワーケーション」といった働き方が、
実はここでは当たり前だったのです。
東京での働き方、価値観が地方的になってきたということか?

芝生の上でピクニック

東京にいた頃は休日になると「都会を離れたい!」とよく出かけていましたが、いまは近所でのんびりと過ごすことがほとんどになりました。「密」になるストレスも皆無で過ごしやすいです。

高校生たちにはこうした動きはどう感じられるのだろうか?
そんなコトも考えながら高校生たちに、
「地方」が注目を集めていること、地方での働き方の話をしました。
将来のことや働き方について考えるうえで、
何か参考になるような話となっていたらうれしく思います。

収穫した柿

今年は庭の柿の木に柿がたくさんなりました。おいしくてあっという間に食べ尽くしてしまった。来年が楽しみです。こうした楽しみも地方ならではかもしれません。

高校生たちが、僕らの話をまとめて何らかカタチにしてくれるそうです。
このまちを移住先として選んだ僕らの話を聞いてどう感じたのか? 
カタチになったものを見るのが楽しみです。

海釣りを楽しむ人

今晩のおかず、釣れましたか~? 東京の会社員だと満員電車に揺られている頃かもしれません。「豊かさ」ってなんだろう? と考えてしまいます。子どもたちにはさまざまな「生き方」の選択肢を教えてあげることが大切なのでしょう。