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下田の移住者がコロナ禍で考えた
「地方」と「働き方」。
地元高校生に伝えたかったこと|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.095

Page 2

地元の高校生たちに「移住」について話す

日のこと。
地元の高校生数名と先生がわが家を訪れました。
我々のような下田への移住者が
このまちのどこに魅力を感じて移住してきたのか? 
を聞きたいとのことでした。

知人を通じて連絡が入り、そのような場を設けることに。
この連載をしていることもあり、いままでもさまざまな場で
「移住」について話をしてきました。
でも、高校生相手に話をするのは初めてのこと。
家にやってきた高校生たちのフレッシュさに
なんともうれしくなってしまいます。

現在、下田市内には高校は1校のみ。2校あった県立高校が少子化の影響で2008年に合併して1校になりました。

下田を含む伊豆半島に大学はありません。
専門学校はいくつかはありますが、選べるほどはないです。
という状況なので、ここ下田では高校卒業後、
進学を選ぶ学生たちの多くは東京方面に移り住むことになります。

そして、ほとんどの学生がそのまま東京周辺に残り就職するそうです。
下田には東京に比べたら仕事がないという現実もあり、
そういう選択をするのでしょう。

そんな下田の現状もあり、地域の高校生にとってみると、
なぜわざわざ東京から下田に移住してくるのか? 
理解できない部分があるのかもしれません。
自分がこの地で生まれていたら同じように感じていた気もします。

下田の海

下田市は人口2万人ほどの小さな港町です。下田出身の人に聞くと、地元に残ったり戻ったりするのは1~4割程度とのこと(世代によってバラツキあり)。多くの地方で問題となっている人口減少や高齢化は、若者が進学をきっかけに都会に出て地元に戻ってこないことに原因があると聞きますが、それを実感する数値です。

ということで、下田の高校生たちに、
なぜ東京から移住しようと思ったか? なぜ下田なのか?
そして、移住して感じるこの地の魅力、などなどをお話しました。

下田の浜辺に置かれた自転車

下田の海は温かい! ということで10月まではちょくちょく入っていたのですが、11月になりさすがに入れなくなりました。でも、海に行くのは気持ちよくてやめられず、最近は自転車であちこちのビーチをウロウロしてます。そんな海が近くにあるというのがやはり大きな魅力のひとつです。