menu
記事のカテゴリー

田んぼコミュニケーションは楽しい!
3年目の米づくり、
不測の事態から生まれた新たな関係|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.094

Page 4

今年は天日干しできる! と思いきや……

そうして無事に終えた稲刈り。
その後、刈り取った稲は竹で組んだ稲架に掛け、
およそ2週間ほど天日干しにします。
すべての作業を終え、稲がずらりと並んだ景色は
本当に美しくすばらしいものです。

今年は完全天日干しできるのか~という喜びが湧き上がります。
昨年は台風被害を避けたために、
この稲架掛けの景色すら見れなかったのです。
あぁ干しあがるのが楽しみだ、と思っているところへまた不測の事態が。

稲架で干された稲

田んぼの様子を見に行った夫から連絡が。
「猪に食われてる、明日にでも脱穀しないとまずい」

わが家の田んぼは電柵が張られているため、
いままで猪の被害はありませんでした。
今年は下田のほかの地域でも猪が多数出没していて、
明らかに昨年よりも被害が拡大しています。

電柵を突破するほど食糧に困り始めているのか、
いろんな方法を学んで賢くなってしまったのかわかりませんが、
電柵を突破して稲を食べた形跡がまざまざと……。

夫いわく、すぐに田んぼにある稲架から下ろさないと
全部食べ尽くされかねないというのです。
天日干しを初めてからまだ7日目、完全に乾いていないため、
あとは機械乾燥にかけるしかない。
今年こそは太陽をいっぱい浴びさせたかったけど、
食べ尽くされたらそれこそ元も子もない。

ので、翌日稲架から下ろして脱穀してしまおうということに
(その日の夜、夫は田んぼで車中泊をして見回り。
車の気配を感じたからか、その晩は猪は出没しませんでした)。

稲穂

脱穀をするには機械が必要になります。
この作業ばかりは手作業では無理なのです。

米づくりをサポートしてくれている
〈南伊豆米店〉の中村大軌さんに連絡したところ、
別の田んぼで機械を使うので翌日は出すことができないそう。
この時期は毎日どこかの田んぼの脱穀作業をしているため、
急に予定を組むことが難しいのです。

どうしよう……思い当たるのは隣の田んぼの方しかいないけれど、
機械を借りるということが失礼に当たるのではないか……。
しかしながら頼れる人はその方しかいない、
ということでダメもとで連絡してみる。すると、
「明日ちょうど脱穀するからその後、機械を使っていいよ」と。
奇跡! ありがたい~。

脱穀中