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田んぼコミュニケーションは楽しい!
3年目の米づくり、
不測の事態から生まれた新たな関係|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.094

Page 3

ご近所さんに助けられた稲刈り

1反弱のわが家の田んぼ、大型のコンバインで刈り取ってしまえば
ほんの1時間くらいで終わります(2年目の機械刈りのスピードに
ひどく驚きました……)。

けれど、それを人力でやるとなると、とても手間がかかる。
ひとつずつ鎌で刈っていき束にして手で結び、
それを竹で組んだ稲架(はさ)にかけていくという
1日がかりの作業です。1年目は終わりが見えなさすぎて
泣きそうになりました(いまとなってはとてもとてもいい思い出です)。

稲刈り参加者の集合写真

1年目の稲刈り、終わったのはあたりが薄暗くなり始めた頃。3年前は子どもたちがまだ小さい。

週末ならば友人たちがたくさん集まってくれるので、
すべて手刈りでと考えていました。
けれど、平日となるかなり少人数になるはずです。
さらに天気予報によると、その日は午後から雨が本降りになると。
本当なら全部手刈りで行いたい……
けれど状況的に厳しいかもしれない……。

天日干しにした稲

1年目、天日干しにした稲。この景色をみるとうれしくなります。

夫とどうしたものか相談し、
機械と手刈りの両方で行うのはどうかと考えました。
わが家は機械を持っていないのですが、ふと浮かんだのは
いつも私たちを気にかけてくれる近所のご夫婦、土屋さん。
土屋さん夫妻はたしか機械で稲刈りを行っているはず。

電話で状況を話して相談してみると、
「バインダー(稲刈りに使用する機械)を持って手伝いにいくよ!」と。
本当にありがたい……これで無事に行えるはず。

土屋嘉芽雄さん登場

バインダー持参で手伝いに来てくれた土屋嘉芽雄さん。「そんな、お礼言われるようなことじゃないよ、がんばんな!」と。いつもわが家を気にかけてくれるありがたい存在です。

当日は朝から小雨がぱらつき始めましたが、
友人たちも手伝いに来てくれたおかげでスムーズに作業が進みました。
予報どおり次第に本降りになり、
その前にギリギリ作業を終えることができました。
その後、木々の下で雨を避けながらみんなで昼ごはんを。

手刈りを初めて経験した友人からは
「昔は全部手作業だったんでしょ? 米づくりって大変なんだね~」と。
また別の友人からは
「めっちゃ楽しい! この達成感は格別だね!」と。
今年の稲刈りもわいわいと楽しい時間となりました。

稲架を準備

手刈り中の娘

娘も一緒にやらせたいということで、学校を早退させ手刈り。慣れた手つきでてきぱきとこなす姿が頼もしく、父も母もうれしかったよ。

刈り取った稲を縛る

土屋さんもお手伝い

大人数なので作業が早い

バインダーを使ってみる

土屋さんに指導してもらいながら、バインダーを初めて使ってみる。なんでも初めて経験するというのは楽しいもんだ。

木陰で昼食

炊き込みご飯と味噌汁をみんなで頬張る。同じ釜の飯を食うってのはやはりいいもんだ。

炊き込みご飯

稲刈り終わりでみんなで記念撮影