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友人たちに送った鰹節や干物は、
普段わが家がよく買いに行くお気に入りのお店です。
お店の方とも顔馴染みなので、行くたびにいろいろとお話します。
そこでうかがったのが、やはりコロナ禍で
なかなか厳しい状況にあるということ。
定期的に卸していた宿泊施設の休業や、
観光客の受け入れがストップしていること
(5月初旬にお話をうかがっています)。
さらに、小中学校の休校により給食への提供もいまは停止しています。
それについても、行政からの保証はまったくありません。
東京から移住した私たちにとって、生産者さんが身近にいる環境や
昔から続いている小さな商店は、下田の財産だと感じています。
そうした方々が、このままだと立ち行かなくなるかもしれない……。
また、知り合いの漁師さんからは、
高級食材として人気を誇る金目鯛や伊勢海老などが
値崩れしているという話を聞きました。
魚介類は通常、漁協が決めた値段で漁師さんから買い取り、
漁協から都市部の市場に大量に出荷しています
(魚屋さんなどの仲買いの方も、市場で買いつけをしています)。
東京など都市部の飲食店が営業を自粛したことによって需要が減り、
下田の漁協から市場へ卸すことができなくなりました。
さらに、下田の宿泊業や飲食店も休業したため
地元での流通も途絶えたのです。
行き場を失った魚介類が下田の漁協で滞り、
漁協は魚介類の値段を大幅に下げ始めました。
漁に出るにはガソリン代や人件費がかかります。
価格が暴落することで、漁に出ると
マイナスになってしまう事態にもなりかねないのです。