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正月を過ぎたらお飾りはどうする?
正月飾りで感じた東京と下田の違い|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.076

Page 2

スーパーの正月飾りに違和感が……

019年も残すところあとわずか、という昨年の暮れ。
仕事も片づいていないうえに、クリスマスやら正月準備やら
やることがいっぱいでプチパニック状態に……。
落ち着かない様子の私を、「またいつものことか」と
夫と娘が一定の距離を保ちながら静観する。

すべては自分の無計画さが原因なのだと、
そんな単純なことにようやく気づく。
2020年は計画的に生きようと心に誓ったのでした。

天日干し中の大根

毎年たくあんを漬けているのですが、今季はすっかり忘れていて時期外れに漬け込むことになってしまいました。

ケーキのデコレーションをする娘

クリスマスケーキをつくるかたわらに、たくあん用の干し大根が並んでいるという……。1年のおおよその予定をカレンダーにひとつひとつ書き込もう。

そんなドタバタな年末に、
地元のスーパーへ買い物に出かけたときのことです。
店に入るとすぐ目に飛び込んできたのは、ずらりと陳列された正月飾り。
それを見たら、なんだかいままで湧いたことのない違和感を感じました。

「ん? なんだろうこの感覚は……」と、
自分でも不思議な気持ちになり、その正月飾りをじっと見つめてみる。
そうして浮かんできたのは、自分でも意識していなかった
東京と下田という環境の違いです。

準備中の正月飾り

東京に住んでいたときには、正月飾りといえば
量販店で買うのが当たり前でした。
もちろんこだわりのある方は手づくりのものを
デパートやネットで購入するのでしょうが、
私が日常よく目にしていたのは工場で生産されたものです。

けれど、下田でよく買い物をしている直売所には、
年末になると地元の方がつくった正月飾りがずらりと並びます。
伊豆で採れる「ホンダワラ」という海藻をあしらったものも
あったりして、それぞれがとても個性的です。

そうしたものに触れているうちに、
スーパーで整列している正月飾りが
なんだか不自然に思えてしまったのです。

鈴木道明さん

一昨年、正月飾りのつくり方を教えてくださった鈴木道明さん。