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下田の家庭の味を支えてきた
〈山田鰹節店〉|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.072

Page 4

「子どもたちにはちゃんとしたものを
食べさせてあげたい」

例えば前述した娘の学校給食への提供もそのひとつ。
現在、下田市には7つの小学校と4つの中学校があり、
給食センターで全校分がつくられています。

10年ほど前、当時の栄養士さんがちゃんとした出汁を使いたいと
山田鰹節店に削り節を依頼しました。
使われているのはお店で削ったさば節で、
給食の予算が限られているため通常よりも安い値段で提供しています。
それはやはり、「子どもたちにはちゃんとしたものを
食べさせてあげたい」という思いから。

その後、学校の栄養士さんからこんな報告を受けたそうです。
「いままでは給食を残す子どもが多かったけれど、
みんな残さなくなったんですよ!」と。

「あ~よかったな~、うれしいな~って思いましたよね」

そういう声があるからここまでやってこれたと
悦子さんは話してくれました。

給食の配膳をする子どもたち

子どもの口の周りにお米が

4人で机を並べて給食中

娘の給食の時間にお邪魔しました。おしゃべりしながらみんなで食べる時間は楽しいね。

配膳完了

今日の献立「ごはん、フジノクニイキイキドリの炒り鶏、玉ねぎとわかめのみそ汁、キャベツときゅうりのたたき漬、牛乳」。ちょうどこの週は地場産品週間でした。ごはん、鶏肉、ワカメ(味噌汁の出汁も!)、牛乳は地場産です。

味噌汁を配膳中

お味噌汁を味わう

お味噌汁おいしい!

「昔は下田のお母さんたちもそれなりにやってましたよね。
朝一番に出汁をとったり、サバなんかも“猫またぎ”って言われるくらい
よくとれたので、そぼろにしてご飯のおかずにしたりね」