menu
記事のカテゴリー

稲刈り直前に大型台風接近!
2年目の米づくりで感じたこと|Page 5

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.070

Page 5

自然と対峙しながら
作物をつくるということ

実は今回の台風が接近するまで、当然今年も
みんなで手刈りして天日干しできるものだと思い込んでいました。
けれど、それが当たり前のことではないのだと初めて気づいたのです。

米づくりを含め、食べものをつくるということは
自然に大きく左右されるということ。
厳しい条件のなかで、生産者さんたちが
苦労して食べものを運んでくれているということ。
そんな当たり前のことにあらためて気づかされました。

稲穂に蜘蛛の巣が

そして、昨年経験した手刈り、天日干しの魅力も
あらためて感じています。正直、なかなかしんどい作業です。
朝から日が暮れるまでずっと中腰で刈り続け、
ひと束ずつ手で縛っていく。
刈っても刈ってもまだ残っている……
「これ、今日中に終わるのだろうか……」なんて不安もよぎります。
終盤になるとみんな疲れてきて、無言にもなる。

けれど、そうしてみんなで一丸となって苦労した時間というのは
すばらしいもんだな~とあらためて思うのです。
苦労を味わうことのおもしろさ、不便だからこそ味わえる豊かさがある。

稲を運ぶ娘

もちろん農家さんのように生業となれば機械に頼る必要があるし、
こんな悠長なことを言っていられないのも承知しています。
けれど、わが家がつくっているお米はあくまでも自家消費用です。
自分たちの食べる米を自分たちでつくってみたいという行動。
だから、あえて時間をかけたり不便を楽しんだり、
そんな風にして米づくりを続けていくのもいいのかな~と思うのです。

普段、便利すぎる暮らしをしているなかで、
もう少し不便なことを楽しんでもいいのかもしれない。
ともあれ、お米が無事に収穫できたことに感謝です。
新米の味やいかに。

稲刈り後の集合写真

田んぼの近所に住むおじちゃんが、「よくできたね~、上出来だよ!」と声をかけてくれてとてもうれしかった。今年の集合写真はコンバイン背景。