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そして、この写真展がきかっけでまた新たな展開が生まれました。
写真家のMOTOKOさんとトークイベントを開催することになったのです。
MOTOKOさんは、「ローカルフォト」
つまり「地域の写真」という手法を用いて、
全国のまちを元気にしようというプロジェクトを立ち上げています。
MOTOKOさんとの出会いは6年前にさかのぼります。
わが家が移住を具体的に考え始めた頃、
コロカルで連載をしている三村ひかりさんに会いに行きました。
そのときちょうどMOTOKOさんも小豆島に滞在していて、
三村さんから紹介していただいたのです。
MOTOKOさんは下田でも「ローカルフォト」の
プロジェクトとして「下田写真部」の立ち上げに関わっています。
そうした活動もあり、下田と縁の深いMOTOKOさん。
私たちが下田に住むことを決めたとき、
「下田は津留崎家に合うと思います!」とエールを送ってくれ、
下田に住んでいるMOTOKOさんの友人を紹介してくれました。
そうして今回MOTOKOさんが
「写真展を見たいので下田に行きます。
そして、徹花さんと対談をしたい」と声をかけてくれたのです。
「ローカルフォト 写真でまちが楽しくなる」と題して行われる
トークイベントでは、下田がどのように魅力的に映るのか、
写真とまちづくりの関係についてお話する予定です。
いつか写真展をやりたいと思いながらも、
なかなかひとつの作品としてまとまらずにいました。
いま思えば、それは被写体との距離が遠かったからかもしれません。
私が興味を持っていたのは、食の生産現場に関わる方々でした。
移住する前からとぎれとぎれで撮影はしていたものの、
なかなかひとつの作品にはまとまらなかったのです。
下田に住み始めてから、圧倒的に被写体との距離が近づきました。
漁師さん、海女さん、農家さん。
私にとって、移住した下田は願ったり叶ったりな環境だったのです。
前述しましたが、30代の頃、自分がどこへ向かえばいいのか、
どう生きたいのか悩んでいました。
そうして書き込んだ夢リストですが、
いま思えば「夢」なんて大げさなものではなく、
ただの「やりたいこと」リストです。
けれど、それが軒並み実現しているのを見ると、
漠然と描いているものを書き出したり
ビジュアル化することは大事なのかもしれません。
およそ10年前に書いたものなのでまったく忘れていたのですが、
こんな箇条書きもありました。
「漁港のある町に住みたい」「釣りをしてみたい」と。
人生って自分で決めているのか流されているだけなのか、
ふむ、不思議なものですね。
information
MOTOKO×津留崎徹花 トークイベント
ローカルフォト~写真でまちが楽しくなる~
開催日時:2019年8月26日(月)18:00開場 18:30スタート
会場:TableTOMATO(静岡県下田市1-11-18)
トーク後、伊豆づくしのお料理を囲んで懇親会も。詳細はFacebookイベントページをご参照ください。
Web:Facebookイベントページ