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さて、そこからなぜ写真展に発展したかというと、
夫のひと言が引き金でした。
「クロワッサンの写真すごくいいね、
もっと大きいサイズで見られたらいいのにね」と言うのです。
それを聞いて思い出したのが、写真選びのときのデザイナーの言葉。
「見開き(開いたとき、左右2ページにわたること)にしたら
迫力ありますよね~」と。
大きく見せる、たしかに自分もそれをやってみたい。
ならば、写真展をやるのが一番の方法ではないかと考え始めたのです。
会場はいつもお世話になっている
〈Table TOMATO〉がすぐに頭に浮かびました。
店主の山田真由美さんに相談すると、
「ぜひぜひやりましょう!」と快諾。
ということで、あれよあれよという間に
写真展が開催されることとなったのです。
5月中旬から写真展をスタート。
友人や取材でお世話になった方々が観に来てくれました。
地元の漁師さんからは
「いつも見ている風景だけれど、写真にするとこんなに美しいんだね~」
という感想。山間部に住む方からは
「海のほうへあまり行かないから、
こんな風に漁をしているなんて知らなかった」など。
いろんな方からそうした感想を聞くことで、
知らなかった下田のことを私も感じることができました。
店主の真由美さんと相談して、
この写真展を観光客にもぜひ見てほしいということで
夏いっぱい開催することにしました。
県外からの観光客には、地元の方とはまた違う
捉え方をしてもらえるのだと思います。
そうした感想もまた楽しみです。