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天ぷらは揚げたそばから手を伸ばし、熱いうちに頬張るというスタイル。
みんなひと口、口にするたび
「ん!!! なんだこれ! うまい!」の感想。
そして、それぞれの野草に独特の香りと
歯触りがあることを発見していきました。
ちなみに、この日驚いたことのひとつに、
ドクダミが食べられるということ。
ドクダミといえば、煮ても焼いても食えない臭い草というイメージですが、
これを天ぷらにすると臭みがやわらぎ、ほんのりとしたドクダミの香り。
ドクダミと知らなければ「なんだか上品な香り」
と思ってしまうかもしれません。
ご飯に天ぷらをのせて天丼に。これがおいしくて食べ過ぎてしまったほど。
「この草よく見る! 庭にたくさん生えてる!」というような野草が、
こんなにおいしく食べられるということに一同深く感動。
そして、みんなでこうして山を歩き、
一緒に調理して食べる楽しさをあらためて感じたのです。
「なんか、すっごくいい時間だったね~」というのが私と彩さんの感想。
山の持ち主である大軌くんも、自分の山にキクラゲが生えていることや、食べられる野草がこんなにたくさんあることを知らなかったそうです。桜の新芽の天ぷらを食べてひと言、「何これ? うんめ~!」
自分が何かを求めたとき、それを手助けしてくれる
友人の存在というのがとてもありがたく、
あらためて頼もしいと感じました。
そして、下田や南伊豆はこんなにもすばらしい環境に
恵まれているということ。
海や山がすぐ目の前にあるからこそできること、学べることは、
無限に広がっているのだと思います。
娘もこの日の経験がとても楽しかったようです。
「また山の中でみんなと料理したい!」と言います。
今度はもう少し人数増やしてみようかとか、
こんなこともできるんじゃない? とみんなで話しています。
例えば野草を使って化粧水をつくったり、
薬効に結びつけたワークショップとか。
ひょんなきっかけで始まったこの会が、
これから先いろんなかたちで発展していけたらおもしろい。
そんなことを感じた連休の最終日でした。
収穫したウドはサラダと天ぷらでいただきました。