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大切な本『寂しい生活』との
出会いと気づき。自分の暮らしを
見つめ直すきっかけは、
冷蔵庫にあった!|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.031

1日の食費を2000円以内に!

回、私が書いた
「カメラマンときどきパン屋という暮らし方」という記事。
多くの方に読んでいただきありがとうございました、最高にうれしいです。
パン屋については今後のやり方をあれやこれやと模索中です。
「てつパン食堂」を時々開催しながら、
月に何度か通信販売という方向を今後考えています。

「通販待ってます!」という声をいただくたびに、
早くスタートしなきゃ……とも思うのですが、
焦ると自分を追い込んでしまいそうで。
ここは機が熟すのを待ちながら、ゆっくり準備していこうと思います。
今後の動きはまたこの連載でお知らせいたします。

最近、我が家の暮らしが少しずつ変わり始めました。
きっかけは友人が貸してくれた『クリアファイル家計簿』という本でした。

その本には、1日の食費・日用品の買い物を
2000円に収めるという方法が書かれています。
我が家の家計が少なからず気がかりだった私はその本に飛びつき、
翌日から実行開始。当初は家計を見直したいという目的でした。
もちろんその効果もあったのですが、
ほかにも我が家に多大なる変化をもたらしてくれたのです。

それは何かといえば、冷蔵庫。
買いすぎがなくなったおかげで、以前はパンパンで
開けるとちょっと嫌な気持ちすらしていた冷蔵庫が、
見違えるほどすっきりしたのです。
私にとって、それは涙が出るほどうれしい出来事でした。

というのも、長い間ずっと悩んでいたのです。
ついつい無計画に買ってしまう食材が、
いつも冷蔵庫の片隅で置き去りにされている。
それを目撃するたびに「あ~、食べ物を無駄にして……、
本当にダメな自分……」と、ため息をついていました。

2000円を意識して買い物をすると、「家にあれがあったからこれは買わなくていいな」とか、「2000円を超えてしまうから、これは明日にしよう」と考えるようになります。この方法でいままでの買いすぎがピタッとおさまりました。

買い置きが減ったことにともない、料理も徐々にシンプルになりました。
使う野菜は3、4種類。
ご飯を炊いて味噌汁をつくって、朝は漬物と海苔、納豆。
夜はおかずを1品足すという具合です。

もちろんパンとスープのときもあるし、
凝ったものをつくってイベント的に楽しむこともあります。
けれど、おおよその食事が簡素になったことで、
メニューに悩むこともないし、調理時間も格段に減りました。
その分余裕ができて、食材に対して丁寧になったかもしれません。

例えば、前は急いでザクザク切っていた白菜の葉っぱを、
一枚一枚はがすようになったり。
段々小さくなっていく白菜を妙にかわいいと思ったり
(夫もかわいいと思っていたらしい……)。
その感じがなかなかよいのです。

直売所で旬の野菜を買うようにしています。何しろ安いし季節のものはおいしい。レモンは夫が働いている〈高橋養蜂〉で収穫してきてくれました。

いまでこそそんなことを言っていますが、
ちょっと前までは余るほどの料理をつくっていましたし、
残り物と残り野菜とで冷蔵庫は常にパンパンの状態でした。
いま思えば、食事の支度がおっくうなこともたびたびありました。
つまりそれは私にとって過剰だったのですね。
ぐるっと一周して、ようやく落ち着く場所に戻ってきたような感覚です。