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学童保育がなければどうする?
働き方を変えてみる!
移住先で複数の仕事をもつ
という選択肢|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.030

Page 4

複数の仕事を組み合わせて働く

もちろん、vol.28で紹介した養蜂家、
高橋鉄兵さんとのミツバチの楽園づくりは続けていきます。
こちらはすでにライフワークのような感じです。

活動気温が10度以上といわれているミツバチ。暖かい日、巣箱周辺では養蜂着を着て作業してます。春になったら教わりながら養蜂もする予定です! 新しいことに挑戦するってわくわくしますね。

地方移住のネックとして「仕事がない」ことが言われます。
下田の人にもよく「仕事ないよ~」と言われました。
確かに、正社員になろうと思うとかなり仕事の数は限られます。
でも、まったくないわけではなく、
例えば下田のハローワークの募集を見ると、
ホテル、飲食店の観光業か資格の必要な介護・医療などの募集は
常に出ています(「下田 ハローワーク」で検索すると確認できます)。

さらには、正社員でなければもっと選択肢はひろがります。
実際、高橋養蜂も山本建築も雇用形態としてはアルバイトです。
もちろん正社員に比べると収入は少ないですが、
妻と僕の収入を合わせればどうにかなりそうです
(わが家の収支については前回、妻が検証しています)。

このようにいくつかの仕事を組み合わせる働き方は
雇用側の負担も少ないという利点もあるように感じます。
だからこそ自分が楽しめる仕事、自分が必要とされる仕事と
出会えたのかもしれません。

いくつかの仕事をして感じた地方と都会のつき合い方の違いが、
仕事上のつき合いの人でもすぐに家族ぐるみでのつき合いになるところです。

例えば、高橋養蜂の鉄兵さんとは、まさに家族ぐるみな感じ。
妻も娘も鉄兵さんのご家族の方々にはよくしていただいてますし、
鉄兵さんがわが家でごはんを食べていくということも。
いまでは娘の友だちまですっかりなついてます。
鉄兵さんは「娘さんのことを第一に考えて仕事してください」と
ありがたい言葉をかけてくれます。

自宅での仕事がひと段落してから、庭で娘と家に遊びに来ていた娘の友だちと大縄跳びの練習を。通りかかった別の友だちも加わって、お母ちゃんたちも集まってきて、友だちのお兄ちゃんも加わって。まちに子どもの声が響く、賑やかな平日の夕方。とてもいい雰囲気でした。

4月には娘が小学生になります。
学校が終わる昼過ぎに、僕か妻のどちらかが
自宅にいる態勢をつくることができました。
「学童保育がない」という悩ましい問題が
あったからこその新しい展開ともいえます。

正直なところ、「学童保育がない」という状況に
腹をたてていた時期もありました。
でも、状況に腹をたてても仕方ない、自分が変わればいいのだと
思い直してからは、すんなりとうまくいった気がします。
物事は意外とそんなものなのかもしれません。

こちらは1月まで籍をおいていた看板づくりの職場の看板猫、クロちゃん。ここで知り合った方々は下田に移住したばかりの僕に下田のこと、地方での暮らしのことをいろいろと教えてくれました。本当にありがたかったです。結果、半年ほどで退職することになりましたが、たくさんの貴重な経験をさせてもらいました。クロちゃんに上着におしっこされたのもいい思い出! 元気に看板猫続けてね~。