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野菜は、来客のある日の朝直売所へ行ってみつくろいます。
そうすると、その日の朝採れた野菜を夕食にいただけるわけです。
夏野菜のトマトやなすやピーマンにオリーブオイルをまわしかけて
オーブンで焼き、塩をぱらり。
もぎたて野菜は、そんなシンプルな調理法でも最高においしいのです。
シメには下田産のお米を土鍋で炊きます。
近くに住む方が「下田のお米っておいしくないでしょ?」
とおっしゃっていましたが、いやいや充分においしいです。
我が家が日常食べている下田のお米は、
いわゆる魚沼産コシヒカリのような、もちもち系ではありません。
さらっとしながらも甘い風味のあるお米は、
我が家の食卓にはとてもよく合います。
炊きたてのご飯を下田のおいしいお塩でギュッと握った塩むすびは、
子どもたちも夢中になって食べてくれます。
友人の子どもに「なにが一番おいしかった?」と聞くと、「塩むすび!」と。
子どもにとっては、どうやら金目鯛の刺身にも勝るようです。
夕食はそのようにして自宅で食べるようにしています。
ゆっくりお酒を楽しめるし、子どもも眠くなったら
すぐに寝られるので安心です。
朝ごはんは土鍋ご飯と、夜ごはんに食べた魚のアラで
汁ものをつくります。おかずは下田名物の干物。
東京にいるときにはそれほど興味がなかった干物ですが、
下田で買った干物があまりにもおいしくて大好物となりました。
「あ~、干物食べたい」とときどき欲するほどに。
下田には昔と変わらず塩だけを使って漬け込み、
機械を使わず天日だけで干しているお店があります。
店前で丁寧に干している姿を初めて目にしたときには
タイムスリップしたみたいで、うれしくて胸が踊りました。
店構えもお店のおばちゃんもとっても味があるので、
干物を買いにちょっと立ち寄るというのが、
生活のなかでひとつの楽しみとなっています。
下田は飲食店が多いので、昼ごはんは外に出かけたりもします。
ちょっとひとりで息抜きしたり、家族で気分転換したり、
いろんなシチュエーションで楽しめるほどバリエーションが豊富です。
座敷のあるお店も多いので、子連れの友人たちとも
ゆっくりすることができます。
天気のいい日は、お弁当を持って海へ出かけることもあります。
家からふらりと近所の外浦海岸へ行ったり、
少し離れた海まで足をのばすことも。
遠く広がる海を眺めながらの昼ごはんは、
この環境ならではのとびっきり贅沢な時間です。