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三重で始めた暮らしで考えた、
大きな環境の変化と移住の難しさ|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.010

Page 2

姉一家と一緒に、
美杉町・太郎生(たろお)に借りた家へ

重の仮住まいの家が決まったということで、
東京の家を年始に引き払うことにしました。
年末年始は、その東京の家で同居している母や姉家族とともに、
のんびりと過ごしました。
我が家の娘と姉の子どもふたりも、毎日じゃれあいながら遊んでいます。
いまどき珍しくなりましたが、大家族で暮らす賑やかで楽しい時間を
じっくりと味わいました。

そして、年始から本格的に引っ越し準備を始めました。
余談になりますが、まあ無駄なものが多く、
可燃、不燃、粗大ゴミが出るわ出るわ。
いままでどれだけのお金と物を無駄にして、
無駄なものたちに囲まれて生活してきたのか自覚しました。
今年から心を入れ替えようと決意。

仮住まいとなる家には家具がひと通り揃っているので、
普段使っている愛着のある茶碗や布団など、
必要最低限のものだけを持っていくことにしました。
それでも意外とかさばっていくもので、車内はすでにパンパン。
「これ、3人乗れなくない?」ということで、
急遽私と娘は翌日の電車で行くことにして、夫だけ先に車で出発しました。

私の姉とその子どもたちも、翌日から3泊4日で
三重の家に遊びに来る予定だったので、一緒に向かうことに。
いままで三重との行き来は車だったので、電車で移動するのは初めてです。

私たちがこれから住むのは、三重県津市美杉町の
太郎生(たろお)という集落。
東京駅からまずは名古屋を目指します。
子どもたちは新幹線に気分が上がり、
お菓子を食べながら遠足気分を満喫しています。
名古屋まで1時間40分、そこから「快速みえ」に乗り継ぎ
1時間弱で、夫と待ち合わせをしている津駅に到着しました。
うんうん、ここまではなかなかスムーズ。

けれど、仮住まいのある太郎生まではさらに車で1時間半かかります。
途中「まだ? まだ?」と子どもたちの声に責め立てられ、
それをなだめるうちに大人も疲労困憊。
東京の自宅を出てからおよそ5時間半、
「やっと着いたー!」という子どもたちの声とともに到着しました。

大人たちが温かいお茶でひと息ついていると、
元気いっぱいの子どもたちはさっそく裏山へ探検に出かけて行きました。
3人組の探検隊ごっこ、意気揚々と木の枝を振り回し、
我先にと裏山に登っていきます。
自然の中にただ放り込めば、自分たちで自在に遊びを
見つけ出すことができるんだな~、とあらためて感じました。
東京ではあまり見ることのできない子どもたちの姿を見て、
ほのぼのとした気持ちになりました。

夫もいきいき。楽しげにゴミを燃やしています。

着いたその日は、近所の温泉にのんびり浸かり、
夕食には地場の瑞々しい野菜を味わい、その後早めに就寝。
翌日は美杉でいつもお世話になっている沓沢家を訪ねました。