いよいよ移住生活がスタート？
仮住まい物件が見つかるまで｜Page 4

インターネットや
不動産屋情報よりも……？

ただ、そんな仮住まいのように貸してくれる物件があるだろうか
という不安はありました。
加えて、地方の場合、賃貸物件でも修繕が必要な場合が多く、
その場合でも借主の負担となることが多い状況もあります。
仮住まいで多額の修繕費用をかけることは避けたいので、修繕が必要ない
物件ということになると、さらに厳しいかもという気もします。

でも、とにかく見つけて先に進みたい。そう思ったのです。

まずは、移住のための仮住まいといえば、
役所が運営する移住体験住宅が適役なのですが、
美杉にはそのような施設はネットで調べる限りはないようです。

ところが、地元の人の情報で、ほかの自治体でいうところの
移住体験住宅のような施設が美杉にあることがわかりました。
「市営美杉住宅」というようです。

（津市の役所の方、もしご覧になっていたらお願いがあります！　
もう少し検索に引っかかるように
ホームページをつくっていただきたいです……）

ところが募集、入居のタイミングが限られていてなかなか難しい……。

市営美杉住宅は入居のタイミングなどの条件さえ合えばかなりよさそうです。美杉に興味を持たれた方はぜひ。ただ入居者の条件として津市の住民が連帯保証人として必要と……。移住希望者でそんな連帯保証人をたてられる人ってなかなかいないのでは？　津市役所の方、もう少し移住希望者にやさしい仕組みつくりをお願いします！

それならばと、いわゆるまちの不動産屋で
賃貸物件を探したこともありました。
都会の感覚で、賃貸物件であれば短期間の仮住まいとしても
ありかなと思ったのです。

といっても美杉には不動産屋がないので、
津の市街地の不動産屋を訪ねました。
結果、美杉には不動産屋に情報があがる賃貸物件自体、
一軒もないというなんとも残念なことがわかりました……。

こうなったら人づてしかないと、美杉の知人たちに
そんな物件がないか情報を集めてもらうお願いをしました。

わが家の移住を肴に宴会を開いていただきました。美杉の人は温かい……。左から、日本料理〈朔〉オーナー・料理人の沓沢 敬さん、筆者、農家民宿〈なかや〉オーナー岩田二二男さん（この方々との出会いについては連載４回目に）。頼りになる移住の先輩、人生の先輩でもあります。

すると、後日、沓沢家の奥さまから情報が入ってきたのです。
３か月程度の仮住まいでもよいと言ってくれている物件が見つかったと！
しかも修繕なしですぐ住める状態とのこと！！

地方の物件情報に関しては、頼りになるのはネットや役所や不動産屋よりも
地域の人の情報網なんだなと痛感しました……。
しかも、その物件は、先日初めて訪れてその地域の方々のやさしさに
涙がちょちょぎれてしまった太郎生にあると。

そして、東京から離れられずなかなか物件を見に行けない僕たちに変わって
沓沢夫妻がその物件を見に行ってくれ（ありがたいです……）、
その写真を送ってくれたのですが、仮住まいにするには
もったいないくらいの感じなのです！！！

なんでも、敷地内で畑も田んぼもできる、
水も沢の水が引いてあるらしいのです。
これは自分が移住先の条件として重視しているところです。

なんと運命的な成り行きだ！　と勝手に盛り上がってきました。
（以前、美杉で惹かれた物件のときも運命を感じて
盛り上がっていた気がしますが……）

まだ、現地で物件確認はできていない段階でしたが、
すでに「借りたい！」という気持ちになっていて、
沓沢家の奥さまを通して先方にその旨を伝えていただきました。

そして、さあ～物件確認と家主さんとの顔合わせに行くぞ！　
と予定を調整し終えたところで、なんと妻に急用ができてしまったのです。
家族揃って行けなきゃしょうがないかと延期することも考えたのですが、
先方の都合を再調整してもらうのも気が引けますし、
物件の確認と顔合わせを済ませて、早く仮住まいをスタートさせたい
という思いもあります。

ということで今回は僕と娘のふたりで行くことに。
物件確認もわくわくですが、初めての娘とのふたり旅もわくわくします。

そして、この物件確認と家主さんとの顔合わせが無事に済んだら、
いよいよ移住生活が始まります。
（仮）移住生活ではありますが……。

このようにわが家の移住先探しの旅、急展開しております！
そのわくわくの物件確認と初めての娘とのふたり旅については、
次回以降お伝えしていきます。

どうなることやら、わが家の移住。
乞うご期待！

今回の移住先探しの旅